kubo mbappeGetty Imges

ソシエダ、ヴィニシウス&エンバペのPK弾でレアル・マドリーに敗戦…先発フル出場の久保建英は随所で存在感

14日のラ・リーガ第5節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのレアル・マドリー戦を0-2で落とした。MF久保建英は先発フル出場を果たしている。

ラ・リーガ第4節までを1勝1分け2敗と低調な成績で終えたソシエダ。インターナショナルウィーク後に対戦する相手は、クロース退団&エンバペ加入で、チームが機能しているとはまだ言い難い状況のレアル・マドリーだ。イマノル監督は中盤に右からスチッチ、スビメンディ、セルヒオ・ゴメス、前線に久保、サディク、ベッカーを配置する4-3-3システムを採用している。

前半、ボールを保持したのはレアル・マドリーだったが、より多くのチャンスを迎えたのはソシエダだった。ホームチームは25分に久保のお膳立てからスチッチ、さらに37分にベッカーと、立て続けにクロスバー直撃となるシュートを放ち、観客に声を上げさせる。また39分には、ペナルティーエリア内の混戦から久保がボールを叩いたものの、これは惜しくも枠の上に外れた。

以下に続く

一方で前線にブラヒム(23分に負傷してロドリゴと交代)、ヴィニシウス、エンバペ、中盤にバルベルデ、モドリッチ、ギュレルを並べたレアル・マドリーは、いまだ連系が確率されていない印象。それでも18分にブラヒムのスルーパスからエンバペ、29分にCKからリュディガーがゴールをうかがったが、どちらもGKレミーロの好守に阻まれた。なおヴィニシウスはソシエダの強度ある守備や満足に攻め切れない状況にフラストレーションが溜まったのか、32分にボールがないところで久保に肩をぶつけていた。

前半はスコアレスのまま終了。迎えた後半、ソシエダは46分にスチッチが決定機を迎えたものの、ボールをバーを叩くのみ……三度、枠にゴールを阻まれた格好だ。

反対にチャンスの数で負けながらも、きっちりゴールを決めたのがレアル・マドリーだった。57分、ギュレルがミドルがセルヒオ・ゴメスのハンドを誘発してPKを獲得。キッカーのヴィニシウスが、狙い澄ましたシュートを枠内左に沈めている。

ビハインドを負ったイマノル監督は62分にサディク、ベッカーを下げてオスカールソン、バレネチェアを投入。ソシエダは以降、久保が右サイドだけでなく中央や左サイドに流れてゲームをつくり、反撃を仕掛けていった。

しかし、次にゴールを決めたのも、レアル・マドリーだった。71分、ペナルティーエリア内でアランブルがヴィニシウスの右足を踏みつけてしまい、再びPK判定に。今度はエンバペがキッカーを務めると、強烈なシュートを突き刺して今季ラ・リーガ得点数を3に伸ばした(公式戦4得点目)。

2点差をつけられたソシエダと久保は、終盤になってもあきらめずに攻撃を仕掛け続けたが、1点を返すこともできずに試合終了のホイッスルを迎えた。

バー&ポストの助けもあって勝ち点3を獲得したレアル・マドリーは第5節までの成績を3勝2分けとして、翌日にジローナ戦を控える首位バルセロナとの差を1に縮めている。一方ソシエダは、スチッチが素早い適応を見せていることもあり、ここまで低調だったパフォーマンスが明らかに上向き始めている。ラ・リーガ王者相手に負けはしたものの、今後に期待が持てる試合内容だった。

広告