ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が12日、低迷から立ち直りつつあるチームについて語った。イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
今夏に契約を3年間延長したダニエレ・デ・ロッシ元監督体制で今季をスタートさせたローマ。しかし開幕4試合で同指揮官を解任すると、後任に迎えたイヴァン・ユリッチ前監督体制でも苦しみ、約1カ月半で2度目の解任に踏み切った。そして元ローマの選手で2度も指揮を執ったラニエリ監督を招聘している。
今シーズン3人目の指揮官の下で約1カ月が経過したローマは、ヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第6節のブラガ戦で3-0と勝利して公式戦2連勝を達成した。ラニエリ監督は試合後、「パフォーマンスはポジティブだった。選手たちは積極的にプレーして勝利を目指し、数多くのチャンスを作り出して観客を楽しませようとしていた」と喜びを語っている。
『スカイスポーツ』はそんなローマを「スピリットだけでなく、プレーのクオリティにおいても、一新した」と評価している。そして指揮官がチームの変化をもたらした背景について明かした。
「秘訣はないが、私は選手たちと話し、彼らに私を助けてくれるよう、常に全力を尽くしてくれるようにお願いしている。そして私はベンチから彼らをサポートできるよう努めている。自尊心を再建するうえで、対話は重要だ。少しずつだが成功しつつある。しかし、まだ始まったばかりだ。これからの道のりは長い」
またローマ指揮官は、今シーズン初ゴールをマークしたロレンツォ・ペッレグリーニや、新加入のサウード・アブドゥルハミドに言及。「ペッレグリーニはようやくゴールが決まった。練習中から決まるような気がしていたよ。アブドゥルハミドは、練習においてまるで矢のようだった。彼を試合で試さないのは残念に思っていたんだ。彼の反応には満足している」と語っている。