Nicolo-Zaniolo(C)Getty Images

ローマと決別のザニオーロ、母がトルコ移籍の舞台裏を明かす「問題はお金だけでない」

今冬、ローマからガラタサライへ移籍したイタリア代表MFニコロ・ザニオーロの母が、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューで移籍の舞台裏などを明かした。

2018年夏にインテルから加入すると、ローマの中心選手として大きな期待を受けてきた23歳のザニオーロ。だが今冬、ローマ移籍を強行志願して物議を醸した。ローマには、プレミアリーグのボーンマスから好条件のオファーが舞い込んだが、イタリア代表MFは移籍を拒否。するとクラブはこれに不快感を示し、ザニオーロが残留した場合もチームの構想外とする決定を下した。元ローマMFは、ヨーロッパ主要リーグの移籍市場が幕を閉じた後、今月に入ってガラタサライへ移籍したが、母フランチェスカ・コスタ氏がローマとの決別に至るまでの舞台裏を明かした。

「(昨年5月のカンファレンスリーグ決勝)フェイエノールト戦のゴールは計り知れないほどにうれしかった。話しているだけで涙が出てくるほどよ。あの時は最高に幸せだった。多くの挫折や失望が報われ、夢のようだったの」

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「それから環境を変えるチャンスがあるということで、クラブと話し合いをした。その時、息子の評価額は5000万~6000万ユーロ(約70~85億円)と聞いたが、オファーは届かなかった。ニコロは残留に満足していた一方で、自身の評価額にふさわしい契約への調整を期待していた」

「ところがチームメートたちの契約更新がおこなわれる中、ニコロの契約延長は実現しなかった。それに問題はお金の話だけではなかった。ニコロは自身がクラブのプロジェクトの一員でないことに気づき始めたの。ローマは6月に彼を売却する方針であることを伝え、彼はのけ者にされたと感じるようになった。ニコロがローマでプレーすることを拒否した裏切り者のように伝えられてしまったが、クラブは彼に対してフェアではなかったと思うわ」

■破談に終わったミラン&トッテナム移籍

今冬、ボーンマスのほか、ミランやトッテナムからの関心も報じられていたザニオーロ。母は当時を振り返った。

「ニコロはミランやトッテナムなら年俸削減に同意するはずだったが、この2クラブはローマと合意に至ることができなかった。それからボーンマスのオファーも届いたが、年俸500万ユーロ(約7億円)のオファーが届いたというのは事実ではないわ。ニコロは最初、オファーを拒否したが、その後、考え直したの。しかしこちらが連絡をしたときにはすでに別の選手を獲得した後だったのよ」

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