Roberto Mancini-saudi arabia-coach-20240611(C)Getty Images

サウジ指揮官マンチーニが嘆き「20人がクラブでベンチ」…伊メディアは皮肉

サウジアラビアのロベルト・マンチーニ監督は9日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)の中国戦へ向けて前日会見でチームの現状について語った。

マンチーニ監督は昨夏、イタリア代表指揮官の座を辞任した直後に、サウジアラビアからのメガオファーを受け入れてサウジアラビア代表監督に就任。5日に行われたW杯最終予選の初戦では、FIFAランクでサウジアラビアの56位に対し、133位と大きく下回るインドネシアと1-1で引き分け。思うような結果が出せていない状況だ。

そんなマンチーニ監督は、10日に行われる中国との第2戦を前に記者会見に出席すると、資金潤沢なサウジアラビアのクラブによる爆買いの弊害を嘆いた。

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「20人の選手が地元リーグの試合でベンチに座っている。サウジアラビア代表選手は、所属クラブにおいてカギとなる選手としてプレーしていなければならない。サッカー連盟とリーグの間でより連携が求められる」

この現状に、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』も関心を示している。「アラビアのリーグでは、(クリスティアーノ)ロナウドやネイマール、(カリドゥ)クリバリや(フランク)ケシエ、(セルゲイ)ミリンコヴィッチ・サヴィッチらヨーロッパサッカーの元スター選手が輝くが、外国人選手が多すぎる」と指摘。「サウジアラビア代表監督が警鐘を鳴らした」と伝えた。

イタリアメディア『メディアセット』もまた、「2年前の夏から常軌を逸した金額を投じ始めたサウジアラビアの政策は、ブーメランと化している」と主張。「大量の外国人選手の加入により、地元選手の居場所が激減し、ますますチームの構想外へと追いやられている。各チームが10人の外国人選手を登録できるため、通常彼らがレギュラーになり、これが代表のパフォーマンスに影響している」と説明した。

厳しい問題に直面しているサウジアラビアは、10日に敵地で中国と対戦する。

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