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15日のEURO2024グループB第1でクロアチアを相手に3-0の勝利を飾ったスペイン。この試合では、彼らのプレー方法に変化があったことがうかがえた。
長年にわたってボールをつなぐポゼッションスタイルを貫いてきたスペインだが、この強豪クロアチアとの一戦でボールポゼッション率は46%と相手を下回った。スペインがポゼッション率で下回ったのは、2014年11月18日に行われた親善試合ドイツ戦(0-1敗北)以来のことで、113試合ぶりとなる。そして公式戦のみでは故ルイス・アラゴネス監督が率い、MFチャビ・エルナンデス、MFアンドレス・イニエスタらとともにポゼッションスタイルを確立したEURO2008決勝ドイツ戦(1-0)以来、じつに136試合ぶりのこととなった。
今回のクロアチア戦では、前半にFWアルバロ・モラタ、ファビアン・ルイス、DFダニ・カルバハルがゴールを記録して勝負を決めたスペイン。試合的に、クロアチアにボールを持たれる展開ではあったが、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が率いるようになり、スタイルを変化させたのは明白だ。
FWダニ・オルモはEURO2024開幕直前に「デ・ラ・フエンテは僕たちに対してよりダイレクトにプレーするよう、もっと空いているスペースを活用するよう言っている。彼が率いるようになってから、チームは速攻を仕掛けるようになったんだ」とコメント。実際的にデ・ラ・フエンテ監督は、クロアチア戦で中盤にMFロドリ、MFファビアン・ルイスと精度の高いスルーパスを出せる選手を配置し、前線には右からFWラミン・ヤマル、FWアルバロ・モラタ、FWニコ・ウィリアムズと縦への速さでも威力を発揮する3発の“弾丸”を揃えた。速攻を使わない手はなく、先制点はファビアンのスルーパスから、モラタがDFラインを抜け出す形で生まれている。
ポゼッションスタイルによってEUR2008、2010年南アフリカ・ワールドカップ、EURO2012の連続優勝を果たしたスペインだが、その後はなかなか結果が出せず、“勝利ではなくポゼッションのためにポゼッションをしている”とスタイルを批判されることもあった。速攻も主要武器として用いるEURO2024では、一体どこまで勝ち進めるのだろうか。