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【独占】フェルマーレンが肌で感じた日本サッカーの長所と改善点。ACLで気づいた中国や韓国との違い/インタビュー

ヴィッセル神戸に所属するベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンが『Goal』英語版の独占インタビューに応じた。

■日本サッカーには「良い選手がたくさんいる」

20201207_Vermaelen2(C)J.LEAGUE
▲タフだった相手は横浜FM

2019年夏にバルセロナから神戸に完全移籍したフェルマーレン。2018年ワールドカップでもベルギー代表の主力の1人としてプレーしたスターのJリーグ移籍は、大きなトピックとなった。

ポゼッションスタイルで強化を進める神戸には、世界的名手であるアンドレス・イニエスタも在籍。しかし、明治安田生命J1リーグでは思うように結果を残すことができておらず、2020シーズンも第31節終了時点で12位に位置している。

以下に続く

インタビューの中で、フェルマーレンは日本サッカーの水準を称賛し、特に横浜F・マリノスとの一戦が困難だったと語った。

「他の人にも話はしたけど、多くの人は(日本サッカーのレベルを)知らないと思う。個人としては、トレーニングや試合で毎日のようにテストを受けているようなもので、ソファに座ってのんびりしているようなものではない。まだまだ仕事をして、試合に勝てるようにしなければならないと思っている」

「日本には良い選手がたくさんいるね。とても速くて、とても機敏だ。技術的にも優れているよ。今年の横浜F・マリノス戦(J1第20節:3-2で勝利)を思い出すよ。敵地での非常にタフな試合だった。何人かの選手にかなり苦戦したね。名前を挙げることはできないけど、とても印象的だったよ」

一方で、世界トップクラスでプレーしてきたフェルマーレンには、日本サッカーの改善すべき点も見えているようだ。

「もちろん改善すべき点はある。ヨーロッパと比べると、もっと経験が必要だし、戦術面もまだ改善が必要だね。でも、全体的に良いリーグだと思っているよ」

■ACLでの挑戦。中国や韓国との違い

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▲ACLで激しいチャージを受けることも

2020シーズンのJ1では、すでに川崎フロンターレの優勝が決定。神戸はリーグ上位2クラブに与えられる天皇杯(昨季は神戸が大会制覇)の出場権にも手が届かない状況であり、JリーグYBCルヴァンカップでも勝ち残ることができていない。

それでも、カタールで集中開催されているAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では、初出場でありながらラウンド16進出を成し遂げた。とはいえ、ジョホールが辞退したことで3クラブで争われたグループステージでの成績は、4試合2勝2敗4得点5失点と勝ち越せていない。フェルマーレンは、結果を重ねていくことが重要だと強調した。

「(ACL優勝は)簡単なことではない。この大会に出場するのは初めてだし、経験がない。(グループステージが終わった)今は再スタートを切り、結果を掴むことが最も重要だ。簡単にはいかないだろうけど、もっと良いパフォーマンスをしないとね」

また、アジアでの戦いは、神戸のスタイルとの噛み合わせが悪いと感じているようだ。

「どのチームがどれほどの調子なのか知るのは難しいけど、一般的に非常に競争力のあるチームが出場している。彼らは挑戦を恐れていないし、非常にフィジカルなプレーをしてくる。僕らにとっては厳しい」

その中でも、デュエルに臨む姿勢に違いがあるという。

「僕らはヨーロッパのチームのようなスタイルで戦いたいと思っているし、ボールを持って最後方からプレーしたいんだ。でも韓国や中国のチームは、フィジカル的な準備ができていて、積極的にデュエルを挑んでくる。僕らにとっては大きな挑戦だ」

神戸は、ラウンド16ではフッキやオスカルを擁して横浜FMと同居したグループHを2位で通過した上海上港(中国)と対戦する。7日の19:00にキックオフを迎える一戦で、ディフェンスラインから持ち前の展開力で攻撃の始点となるフェルマーレンは、どのようなパフォーマンスを見せるのだろうか。

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