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逆転勝利のU-23イラク代表がパリ五輪出場決定!延長戦で敗れたインドネシア代表は大陸間プレーオフへ

現地時間2日、パリ五輪最終予選を兼ねたAFC U-23アジアカップ カタール2024は3位決定戦が行われ、イラク代表とインドネシア代表が対戦した。

準決勝でウズベキスタン代表に敗れたインドネシアは、エースのストライクが出場停止明けで先発に復帰。一方、日本代表に敗れたイラクは、日本との試合よりも攻撃的な布陣でパリ五輪出場権を懸けた大一番に臨んだ。

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イラクは日本戦でベンチスタートだったモハンメドとアザドがインドネシアゴールに圧力をかける。インドネシアも準決勝を欠場したストライクが虎視眈々とイラクゴールを狙う。

試合が動いたのは19分、右のショートコーナーのこぼれ球をペナルティーエリア手前で拾ったジェナーが右足を振り抜くと、抑えの利いたグラウンダーのシュートがゴール右へと決まり、インドネシアが先制する。

セットプレーから失点を喫したイラクだが、すぐにセットプレーでやり返す。27分、右CKをGKアリとアルイマムが競り合い、こぼれ球をモハンメドが頭で押し込むと、最後はタシーンが頭で合わせてイラクが同点に追いつく。

互いに大会最終日まで戦い続けた疲労を隠せない消耗戦の中、一進一退で迎えた後半は前半よりもミスが目立ち、ゴール前まではボールを運べるものの、そこから先の精度を欠いて思うようにチャンスを作り出すことができない。

インドネシアは左サイドのマルセリーノが積極的に仕掛け、タッチラインを割ればロングスローでイラクゴールへと襲い掛かる。イラクも鋭いカウンターで反撃し、73分にはスルーパスに抜け出したモハンメドがGKアリをかわして無人のゴールに流し込むが、これは戻ったジョーアオンがギリギリのところで触ってCKへと逃れた。

インドネシアも82分、左サイドを抜けたストライクの折り返しをニアサイドに走り込んだスライマンが合わせるが、これは角度がなくGKハサンがかろうじて抑えた。

イラクは88分、サードーンの右クロスをニアサイドでフリーとなっていたアブドゥラミールがヘディング。しかし、これはGKアリが横っ飛びではじき出した。

アディショナルタイムの8分間でもゴールは生まれず、勝負は延長戦へと突入。迎えた96分、浮き球パスに抜け出したジャシムがエリア内右から右足を振り抜くと、抑えの利いたボレーがGKアリの股を抜けてゴール左隅へと突き刺さり、イラクが逆転に成功する。

逆転を許したインドネシアは得意のロングスローや、マルセリーノの個人技などで反撃に出るものの、リードしたイラクも粘り強い守備で決定機を許さず。延長後半に入ると疲労で足をつる選手が続出する中、上手く時間を使いながら、最後まで集中した守備でインドネシアに追撃のゴールを許さなかったイラクが120分間の死闘を制した。

3位決定戦を制したイラクがパリ五輪の出場権を獲得し、敗れたインドネシアはアフリカ予選4位のギニア代表と五輪出場権を争う「大陸間プレーオフ」に出場することとなった。

■試合結果

U-23イラク 2-1 U-23インドネシア

■得点者

U-23イラク:タシーン(27分)、ジャシム(96分)

U-23インドネシア:ジェナー(19分)

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