現地時間13日、ラ・リーガが開幕し、久保建英の所属するビジャレアルと岡崎慎司の所属するウエスカが対戦した。
新戦力のパレホ、コクランが中盤でコンビを組んだビジャレアルは、久保がベンチからのスタート。一方、昇格組のウエスカは岡崎が先発し、クラブ史上2度目となるプリメーラ・ディビジョン(1部)での挑戦を始めた。
最初のチャンスを作り出したのはホームのビジャレアル。6分、右サイドからカットインしたチェクウェゼのスルーパスにジェラール・モレノが抜け出してシュートを放つ。しかし、この決定機はGKアンドレス・フェルナンデスが足でブロックする。
互いに自陣からボールを繋いでいくスタイルだが、選手個々のクオリティで上回るビジャレアルがボールポゼッションでも優位に立つ。しかし、ウエスカも局面局面で堂々としたパスワークを見せ、引いて守ってカウンターを狙うようなことはしない。
先発した岡崎は、持ち味である前線からの守備はもちろん、中盤に降りてクサビを受け、最終ラインの裏を狙う動きや、味方にスペースを作る動きでビジャレアルの守備陣を煩わせる。
迎えた42分、中盤で岡崎も絡んだボール回しから、ワンツーで抜け出したフアン・カルロスが右サイドに展開。広大なスペースを駆け上がったマフェオが、絶妙なファーストタッチでスピードに乗ったままエリア内に侵入。そのまま左足でゴール左へと流し込み、ウエスカが先制に成功する。
後半、1点を追うビジャレアルがより直線的にウエスカゴールを目指すようになり、ウエスカは守勢の時間が続く。それでも、守り一辺倒にはならなず、54分に左サイドで仕掛けたフェレイロの折り返しを、ニアサイドの岡崎がダイビングヘッド。しかし、これは角度がなくゴール左へ。55分には、右クロスのこぼれ球を拾ったJ・カルロスのボレーがゴール前にいた岡崎に当たってゴール右へと外れる。
62分、守勢の続くウエスカベンチが先に動く。フェレイロに代えてヴァルデラマ、J・カルロスに代えてヌワカリを投入して流れを変えようと試みる。
しかし、67分にウエスカにピンチが訪れる。右サイドからのFKをゴール前で競り合ったプリードの手に当たったとして、ビジャレアル側がPKをアピール。VARの結果、ビジャレアルにPKが与えられ、このPKをジェラール・モレノがゴール右へと沈めてビジャレアルが試合を振り出しに戻した。
追いついたビジャレアルは77分、パコ・アルカセルに代えて久保、ペーニャに代えてガスパール、そして左ひざを負傷したコクランに代わってイボーラを投入し逆転ゴールを狙う。
久保はトップのジェラール・モレノの下で比較的自由に動いてボールを引き出そうとするが、バイタルエリアにスペースが少なく、思うようにボールを受けることができない。
ウエスカは89分にマフェオとミルを下げ、ルイジーニョとホアキン・ムニョスを投入し、勝ち点1の獲得も視野に入れた交代策に出る。
アディショナルタイムは6分と長く取られ、94分には右CKからプリードがネットを揺らすもオフサイドによりノーゴール。95分には、エリア内左でこぼれ球を拾った久保がボレーで叩くと、ゴール前でコースが変わるもGKフェルナンデスがファインセーブ。日本人対決として注目を集めた開幕戦は、勝ち点1を分け合う結果に終わった。
■試合結果
ビジャレアル 1-1 ウエスカ
■得点者
ビジャレアル:ジェラール・モレノ(68分PK)
ウエスカ:マフェオ(42分)
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