大手メディアが遠藤航のリヴァプールへの移籍劇に再びスポットライトを当てた。
昨夏の移籍市場が閉まる直前にシュトゥットガルトからリヴァプールに電撃加入した遠藤。加入当初は苦戦を強いられるも、12月ごろからフィットしてレギュラーに定着。現在ではリーグ優勝を争うチームの主軸として活躍している。
移籍が決まった当時は多くのファンに「パニックバイ」と現地では無名の日本代表MFの獲得劇となっていたが、今ではプレミアリーグの中でも屈指の守備的MFとして称賛が集まっている状況。『The Athletic』の著名記者デイビッド・オーンステイン氏に「多くのクラブが守備的ミッドフィルダーを必要としている中、なぜ他のクラブは遠藤の獲得に動かなかったのか」という疑問が投げかけられ、その理由を考察している。
同氏によると、現代のスカウティング・ネットワークの包括的な性質から遠藤はいくつかのクラブに目をつけられていた可能性が高いが、これらのクラブが優先する特定の年齢や戦術的、技術的なプロフィールにフィットしていなかった可能性があるという。
「最近のスカウティング部門の性質上、彼は多くのレーダーに映っていたはずだ」
「しかし、おそらく彼は年齢や戦術的・技術的な面で、他のクラブの獲得リストの上位に来るような選手ではなかったのだろう」
「あるいは、彼がそうであったとしても、何らかの理由(彼の好み、金銭的な問題、話し合い、プロセスのスピードなど)で、それが他の場所で発展しなかったのかもしれない」
そして、リヴァプールのデータ分析チームは他のチームによって見落とされた、あるいは過小評価された遠藤の特性を特定したと指摘している。
「リヴァプールのデータモデルが、ライバルが見ていないものを見ていた可能性もあるし、少なくとも、彼が彼らが探しているものにより適していた可能性もある」