20201208_fmarinos3Getty Images

横浜FM、先制もACLベスト16敗退…水原三星が逆転勝ちでベスト8へ

現地時間7日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)はカタールでラウンド16が開催され、横浜F・マリノスは水原三星(韓国)と対戦した。

上海上港(中国)、全北現代(韓国)、シドニーFC(オーストラリア)と同居したグループHで日本勢最多となる勝点13を挙げ、首位通過を果たした横浜FM。対する水原三星も、ヴィッセル神戸、広州恒大(中国)が同居する激戦区となったグループGを2位で通過し、何年にも渡りACLの舞台で日本勢を苦しめてきた強敵だ。

しかし、昨季のJリーグ王者として大会に臨んでいる横浜FMは立ち上がりから自分たちのペースで試合を進めていく。開始わずか3分、マルコス・ジュニオールとの連携で左サイドを突破した高野の折り返しをニアサイドのエリキが触り、ファーポストには仲川が滑り込んだが角度を欠き押し込めず。

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立ち上がりの決定機をモノにできなかった横浜FMだが、やや相手に流れが傾きつつあった20分にカウンターを発動。喜田の糸を引くようなスルーパスに抜け出した仲川がペナルティーエリア内右からダイレクトで折り返すと、ゴール前に走り込んだエリキが上手く押し込んで横浜FMが先制する。

水原三星もすぐさま反撃。25分にはパク・サンヒョクの強烈なミドルシュートが横浜FMゴールを襲うが、ここはGKオビがゴール上へとはじき出した。31分には危険な位置でFKのチャンスを与えしまうが、ペナルティーエリア右からのFKはゴール前で畠中がブロック。腕に当たっていたが、笛は吹かれなかった。

やや守勢に回っていた横浜FMは33分、GKオビからのロングパスに抜け出した仲川がエリア内右から折り返し、ゴール前でフリーとなっていたマルコス・ジュニオールが合わせるも、上手く当たらず無人のゴールを外してしまう。さらに39分、カウンターからドリブルでゴール前まで持ち上がったエリキが鋭い切り返しでDFをやり過ごし、左足で狙うも上手くミートできず、ゴール左へと大きく外してしまう。再三、決定機を作り出した横浜FMだったが、1点リードで試合を折り返した。

後半、1点を追う水原三星が積極的な入りを見せ、52分にはスルーパスに抜け出したイム・サンヒョプがエリア内右からシュート。しかし、ここもGKオビが正面ではじき返す。

それでも守勢の続く横浜FMは57分、ついに失点を喫する。自陣でボールを奪われると、ショートカウンターからペナルティーエリア手前右でボールを受けたキム・テファンが、カットインして左足を振り抜く。ゴール右隅を捉えた強烈なシュートはGKオビの横っ飛びも及ばず、水原三星が同点に追いついた。

62分には、マルコス・ジュニオールがファールを受けた後、両チームの選手がヒートアップする場面も。ここでは喧嘩両成敗として扇原とコ・サンボムの両者にイエローカードが提示された。

前からガンガンプレスにくる水原三星に対し、思うようにボールが運べない横浜FMは、守備でも前からのプレスがハマらず、我慢の時間帯が続く。

久々のチャンスは75分、カウンターからマルコス・ジュニオールのパスをペナルティーエリア手前右で受けた仲川が右足を振り抜く。しかし、枠を捉えたシュートはGKヤン・ヒョンモにセーブされる。

流れを変えたい横浜FMは78分、マルコス・ジュニオール、高野、喜田を下げて天野、前田、和田を投入。一気に3枚を入れ替え、90分で決着を付けようというメッセージを送り込む。

しかし、無情にも次の1点は水原三星が手にする。82分、高い位置でボールを奪い、ドリブルで持ち上がったキム・ミヌがキム・ガニとのワンツーで最終ラインを突破。そのままGKオビの股を抜くシュートでネットを揺らし、水原三星が逆転に成功する。

1点ビハインドとなった横浜FMは前掛かりになって攻めようとするが、87分にセンターサークル中央でボールを奪ったハン・ソクジョンがすかさずロングシュート。意表を突いたシュートにGKオビも反応しきれず、水原三星が決定的な3点目を奪った。

これで一気に苦しくなった横浜FM。アディショナルタイムには投入されたばかりのオナイウが天野の右クロスを頭で合わせて1点差に詰め寄るも、同点に追いつき延長戦に持ち込むことは叶わず。逃げ切った水原三星がベスト8進出を果たし、横浜FMはベスト16で涙をのんだ。

■試合結果
横浜F・マリノス 2-3 水原三星

■得点者
横浜F・マリノス:エリキ(20分)、オナイウ(90+1分)
水原三星:キム・テファン(57分)、キム・ミヌ(82分)、ハン・ソクジョン(87分)

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