ブンデスリーガ2部のホルシュタイン・キールが、1試合を残した時点でクラブ史上初となるブンデスリーガ昇格を決めた。
キールは11日、ブンデスリーガ2部第33節でフォルトゥナ・デュッセルドルフと対戦した。キールの日本代表FW町野修斗、デュッセルドルフの日本代表MF田中碧が先発した上位対決は、開始早々にベネディクト・ピクラーのゴールでキールが先制に成功すると、後半にPKからクリストス・ツォリスに決められて同点とされたが、そのままのスコアを維持して試合終了。1-1で勝ち点1を積み重ねたキールがデュッセルドルフとの勝ち点差を「5」とし、2位以内を確定させて自動昇格が確定した。
1900年に創設されたキールは、第二次世界大戦後は主に3部・4部リーグに在籍。2016-17シーズンに3部リーグで2位となり、悲願だった2部昇格を果たして以降、17-18シーズン、20-21シーズンに入れ替えプレーオフまで進出したが、どちらも勝利を勝ち取ることができず、ブンデスリーガへの大きな壁に阻まれ続けてきた。
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ただ、今年はマルセル・ラップ監督のもとシーズン序盤から上位をキープ。今季からチームに加わった町野の活躍などもあり、1試合を残した状態でクラブ史上初となるブンデスリーガ昇格を決めるに至った。試合終了後にはホーム最終戦だったこともあり多くのサポーターがスタジアムに傾れ込み、昇格を決めたチームを祝福。最終節は初のブンデスリーガ2部優勝をかけてハノーファーと対戦することになる。