明治安田J1リーグ第2節の川崎フロンターレ対ジュビロ磐田が1日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで開催された。
開幕節で湘南ベルマーレを下して白星スタートを切った川崎Fと、ヴィッセル神戸に0-2で敗れた磐田が相まみえた。磐田のGK川島永嗣は古巣戦で、開幕節に続いてスタメン出場した。
試合は序盤に磐田が動かす。6分、ボックス右で逆サイドからのクロスを収めた植村洋斗がトラップでの切り返しでDFをはずすと、そのまま左足を振る。インスウィングに巻いたシュートをゴール左のファーサイドに流し込む見事な一撃で、磐田に先制点をもたらした。
これで勢いに乗った磐田は、続く18分に追加点。松原后の上げたクロスに正面で合わせたジャーメイン良がヘディングシュートを沈め、リードを2点に広げる。
さらに29分にも磐田がゴールを生み出す。左サイドでの仕掛けからボックス左奥の松本昌也が中央にヒール気味に折り返しボールを入れると、これに反応したジャーメイン良がダイレクトシュート。ジャーメイン良のこの日2ゴール目で3-0とする。
まさかの3点ビハインドとなった川崎Fだが、36分には反撃の狼煙。ショートカウンターからボックス左の山本悠樹が放ったシュートはDFにブロックされるも、高く浮いたボールをゴールエリア右のエリソンが左足のダイレクトボレーでゴールにねじ込み、1点を返した。
迎えた後半、川崎Fは攻撃の手を強めると、55分に1点差に。瀬古樹が蹴った右CKに正面のエリソンがヘッド。エリソンのこの日2ゴール目が決まり、川崎Fが2-3とした。さらに川崎Fは60分、左サイドのクロスから正面のエリソンがシュート。GK川島が弾いたボールをマルシーニョが詰めて、一気に3-3と追いついてみせる。
完全に川崎Fムードになったが、77分には磐田に好機。伊藤槙人が出したスルーパスで最終ライン裏に抜け出したジャーメイン良が、飛び出してきたGKチョン・ソンリョンに倒されてPKを獲得。このPKを冷静に沈めたジャーメイン良がハットトリックを達成し、磐田が4-3と勝ち越す。
だが、川崎Fも食い下がる。83分、ボックス右で仕掛けた山田新がリカルド・グラッサに倒されてPK獲得。これを山田が自ら決めて川崎Fが4-4とした。
それでも、試合はこれでは終わらない。決めたのは磐田のエース。ロングボールからマテウス・ペイショットが頭でボールを落とすと、瀬川祐輔のハンドを誘ってPKを獲得。キッカーのジャーメイン良がこの日4ゴール目となるPKを沈め、磐田が5-4とした。
結局、試合はそのまま終了。磐田がジャーメイン良の4ゴールの活躍もあって壮絶な打ち合いを制し、今季初白星を手にした。