明治安田J1リーグ第14節のFC町田ゼルビア対セレッソ大阪が15日に町田GIONスタジアムで開催された。
J1初参戦ながら勝ち点26で2位につける町田が、同20で7位に位置するC大阪をホームに迎えた。前半は、ジョルディ・クルークスのフィジカルを活かした仕掛けを軸にサイドから打開を試みるC大阪に対し、町田がボールを奪ってから縦に速いカウンターを狙う展開となる。
球際に厳しい好勝負が繰り広げられる中、29分に町田がカウンターから決定機を演出する。ハーフウェーラインでDFと入れ替わった平河悠がスピードを活かして一気にボックス右に侵入。そのまま枠内シュートに持ち込んだが、GKキム・ジンヒョンが弾いたボールはわずかにゴールラインを割らず、先制点とはならない。
一方のC大阪は32分、CKの流れからボックス右の為田大貴が折り返したボールを正面の山田寛人がプッシュ。ネットを揺らすも、わずかにオフサイドでゴール取り消しとなった。
0-0のまま迎えた後半、徐々に攻勢を強めた町田は65分にゴールチャンス。右サイドのナ・サンホが入れたグラウンダークロスがディフレクトすると、ボックス左手前の林幸多郎がダイレクトでシュートに持ち込む。強烈なシュートが枠を捉えたが、GKキム・ジンヒョンのセーブに遭った。
それでも、町田は70分についに均衡を崩す。右サイドからナ・サンホが入れたクロスを正面のオ・セフンがうまく合わせてボレー。これがゴール右に決まり、オ・セフンの今季6ゴール目で町田が先手を取った。
しかし、C大阪も反撃。84分、正面でパスを受けたレオ・セアラがチャン・ミンギュに倒されてPK獲得。これをレオ・セアラ自らが沈めて1-1とした。
それでも、試合はこれでは終わらない。町田はアディショナルタイム3分、林がボックス左角付近から入れたクロスに途中出場のミッチェル・デュークがヘッド。このゴールを決勝弾とした町田が2-1で劇的勝利を収めた。一方、敗れたC大阪はこれでリーグ3連敗で6試合未勝利と苦しい状況が続いている。