明治安田Jリーグは3日に第6節が行われ、札幌ドームでは北海道コンサドーレ札幌と名古屋グランパスが対戦した。
リーグ戦4連敗中で今シーズン未だ勝利がない最下位の札幌。待望の初白星を目指し、宮澤裕樹、小林祐希、鈴木武蔵らを起用した。一方の名古屋は開幕3連敗と苦しいスタートを切ったものの、前々節の柏レイソル戦(〇2-0)、前節の横浜F・マリノス戦(〇2-1)と勝利し、連勝中。この一戦に向けては、和泉竜司、山中亮輔、パトリックらを起用した。
今シーズン初勝利を飾りたい札幌が序盤から攻勢に出るものの、名古屋守備陣を崩しきれず、なかなか決定機が作れない時間帯が続く。
前半半ばに差し掛かってもペースを握るのは札幌。27分には、浅野雄也が粘ってこぼれたボールに反応した小林がボックス手前右から左足を振りぬく。吉田温紀に当たったボールはゴール方向へ向かうが、右ポストに嫌われてしまい、先制点とはならない。
それでも、その2分後、攻撃の手を緩めない札幌に先制点。左サイドからのクロスのこぼれ球を拾った馬場晴也から浅野がボックス右でボールを預かると、ゴール前へのスルーパスを試みる。これは相手DFに阻まれるも、跳ね返りに反応した馬場がボックス右から鋭いシュートを左サイドネットへ突き刺した。ここまで未勝利の札幌が今シーズン初めて先制に成功する。
失点直後、名古屋はパトリックに代えて、永井謙佑を投入して反撃に。すると53分、その永井からパスを受けた和泉が右サイドからボックス内に侵攻すると、菅大輝に倒されてPKを獲得。キッカーの森島司がゴール左に放ったシュートは、GK菅野孝憲に弾かれたが、こぼれ球を自ら冷静に頭で流し込んで、試合を振り出しに戻した。
その後は両者ともに攻め手を欠き、試合は1-1のまま終盤へ。すると迎えた90分、名古屋が一瞬の隙を突いて逆転に成功する。相手のパスミスに反応した河面旺成が自陣中央から相手最終ラインの背後へロングボール。抜け出した永井がGKとの一対一を迎え、冷静なループシュートでゴールネットを揺らした。
このままではリーグ戦5連敗となる札幌。試合終了間際のCKではGK菅野も参加したが、ゴールネットを揺らすには至らず。2-1で勝利した名古屋がリーグ戦3連勝を飾った。対する札幌は、6戦未勝利となっている。