マンチェスター・ユナイテッドGKアンドレ・オナナが、加入当初を振り返った。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
昨シーズン、インテルでチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出の立役者になるなどして評価を高めたオナナは、今夏に移籍金4700万ポンド(約90億4000万円)でマンチェスター・Uに加入。ところが、加入直後から判断ミスやセービングにおけるミスが散見され、厳しい批判を浴びるなど、新天地で苦しい時期を過ごしていた。それでも次第にプレミアリーグに適応してみせると、本領を発揮し、今や調子の上がらないチームの欠かせない存在となっている。
そんなオナナが苦しんだ移籍当初を回想しながら、当時の心境について口を開いた。
「人生ではすべてが一時的なものに過ぎない。だから良いバランスを保つ必要があるんだよ」
「高すぎず、低すぎず…。6カ月前に自分が一番優秀だと思われていたことはわかっていた。ただ、半年後にはすべてが変わり、その状況に対処しなくてはならなくなったんだ」
そう語るオナナは、当時GKチームが親身になって支えてくれたことも告白。同僚やスタッフからかけてくれた言葉を明かしている。
「僕らは共に戦っている。トム(・ヒートン)、アルタイ(・バユンドゥル)、GKコーチのリチャード(・ハーティス)、クレイグ(・モーソン)には感謝したいよ。僕にとっては、難しいスタートで困難な時期、困難な状況を過ごしていたんだ」
「特に物事がうまくいっていないときは、僕らは互いを守らなければいけないんだ」
「彼らは僕のそばにいてくれた。僕に言ってくれたんだ。『アンドレ、聞くんだ。僕らは君が誰なのかを知っている。テレビの前で君がチャンピオンズリーグ準決勝でプレーするのを観ていたんだ。決勝ではもう少しでマンチェスター・シティに勝てるところだった』」
「『だからみんな、君が誰かを知っている。ゆっくりで良い。このマンチェスター・ユナイテッドにいたキーパーのほとんどの人たちが最初は苦労してるんだ』」
「彼らはこのような言葉を僕にかけてくれたんだ。他の選手たちも僕をすごく助けてくれたんだ」
「このレベルでプレーすると、批評も人生の一部だよ。特にインテルから最高の選手として加入し、ユナイテッドのゴールキーパーになるというのは、移籍当初の期待も大きいものさ。もし幸運にも良いスタートが切れれば、すべてが簡単になる。ただ、スタートにつまづいたときは、強くならなくてはならない。生き残って、チャンスを掴み、今を生きて再び輝き始めなければならないんだ」