JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦のカターレ富山vs北海道コンサドーレ札幌が9日に富山県総合運動公園陸上競技場で開催された。
5日に行われた第1戦では1-1の引き分け。プライムラウンド進出に向けて負けられない両者は互いに譲らず、スコアは動かないまま前半終盤へ。
37分、富山が一瞬の隙から札幌ゴールを脅かす。布施谷翔のパスカットからハーフウェイライン付近でボールを受けた坪川潤之がロングシュート。これが枠を捉えゴールかと思われたが、ギリギリのところでGK菅野孝憲が掻き出してこれを阻んだ。
すると、ヒヤリとする場面を迎えた札幌が直後に待望の先制点。38分、駒井善成のロングパスを右サイドで収めた近藤友喜がボックス右深い位置まで侵攻すると、西矢慎平に倒されてPKを獲得する。これをキッカーの鈴木武蔵が冷静にゴール左へ決めて、札幌が先制に成功した。
欲しかった先制点を奪った札幌はさらに51分、長谷川竜也からの右CKを近藤が頭で折り返す。最後は中村桐耶が左足ボレーでゴールに叩き込んだ。
リードを2点に広げた札幌は以降も主導権を握り攻勢を続ける。70分には3度連続で長谷川のクロスからゴールに迫るが、クロスバー直撃などで3点目とはならない。
追いかける富山は終盤にかけて交代カードを切っていくが、なかなか攻勢に転じることができず。83分には途中出場の碓井聖生が惜しいミドルシュートを放つも枠を捉えきれない。それでも90分、札幌の最終ラインでのパスミスを見逃さず、碓井聖生がゴールネットを揺らして1点差に詰め寄ったが、反撃はここまで。
2-0で逃げ切った札幌が2戦合計スコア3-2でプライムラウンド進出。ベスト8入りを果たした。一方の富山はJ1王者・ヴィッセル神戸撃破に続くジャイアントキリングとはならず。プレーオフラウンドで姿を消すこととなった。
プレーオフラウンドを勝ち上がった札幌を含む5チームは、プライムラウンドで2023-24 AFCチャンピオンズリーグのノックアウトステージに出場した川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ヴァンフォーレ甲府を加えた計8チームでのホーム&アウェイ方式のトーナメント戦を行う。(決勝は1試合のみ)
■試合結果
富山 1-2(2戦合計:2-3) 札幌
■得点者
富山:碓井聖生(90分)
札幌:鈴木武蔵(40分)、中村桐耶(51分)