日本代表MF鎌田大地が所属するクリスタル・パレスは27日、プレミアリーグ第9節でトッテナムと対戦した。
ここまで3分け5敗と勝利なしで降格圏の18位に沈むC・パレスと、4勝1分け3敗で8位につけるトッテナムによるロンドン・ダービー。開幕8試合勝利なし、直近3試合では3連敗中と苦しい状況が続いているC・パレス。前節のノッティンガム・フォレスト戦では先発していた鎌田だが、今節はベンチスタートとなった。
一方、前節のウェストハム戦を4-1で勝利したトッテナムは、今節での今季2度目の連勝を狙う。ソン・フンミンはベンチ外。左ウイングにはヨーロッパリーグ(EL)のAZ戦で躍動した17歳のマイキー・ムーアがプレミアリーグ初先発を飾った。
序盤から攻勢に出ようとするトッテナムだが、5バックのクリスタル・パレスに苦戦し、思うようにチャンスを作れず。
そんな中、クリスタル・パレスにアクシデント。ヘフェルソン・レルマが突如座り込んでプレー続行不可能に。22分にウィル・ヒューズをスクランブル投入する。
しかし、この事態も意に介さず。C・パレスが徐々にチャンスを作り始める。27分には左CKから中央のマクサンス・ラクロワが高い打点からヘディングで合わるも、枠を捉えきれず。30分にはイスマイラ・サールがボックス右浅い位置からシュートを放つが、GKグリエルモ・ヴィカーリオの正面に飛んでしまう。
それでも迎えた31分、C・パレスがリーグ戦3試合ぶりに先発したFWの起用に応える一撃で先制に成功する。敵陣ボックス右外で相手のビルドアップを捕まえてボールを奪ったダニエル・ムニョスがクロスを供給。これを中央のエベレチ・エゼが右足ヒールでファーサイドに。最後はジャン=フィリップス・マテタがゴールに蹴り込んで先手を奪った。
不調なチーム相手に先制点を許したトッテナムはその後も我慢の時間が続く。前半アディショナルタイム5分には、デスティニー・ウドジェがM・ムーアとのパス交換でボックス左に侵攻し、中央へ折り返す。ニアサイドのジェームズ・マディソンが左足で合わせるが、ここはディーン・ヘンダーソンのファインセーブに阻まれた。
後半に入っても前半同様にやや優勢に試合を進めるC・パレスは49分、アダム・ウォートンの浮き球パスにE・エゼが抜け出し、ボックスやや左から放ったシュートは、GKG・ヴィカーリオの手を弾いてそのままゴールイン。しかし、直前のE・エゼのオフサイドがとられてしまい、ゴールは認められなかった。
C・パレスは57分にもチャンスを作る。E・エゼがボックス左からクロスを送り、中央のイスマイラ・サールがシュート。これが相手DFにディフレクトして枠を捉えるも、逆を突かれたGKG・ヴィカーリオが足でブロックしてこれを阻んだ。
守護神の好守に応えたいトッテナムは62分、パプマタル・サール、リシャルリソン、ティモ・ヴェルナーの3枚を同時投入して、打開策を打つ。すると、幾度かリシャルリソンをターゲットにゴールへと迫るものの、フィニッシュまで持ち込むことができない。
一方、逃げ切りたいC・パレスは88分、A・ウォートンを下げて鎌田を投入。鎌田もシュートブロックなどでクローズに貢献すると、C・パレスに待望の歓喜のホイッスルが鳴った。
1-0でロンドン・ダービーを制したC・パレスがついにプレミアリーグ今季初白星を飾った。一方のトッテナムは連勝とはならず、今季4敗目を喫している。