J league flag(C)Getty Images

秋春制移行決定のJリーグ、『票操作』報道を完全否定「全くの事実無根」

Jリーグは21日、2026-27シーズンからの秋春制に移行に関する「票操作」疑惑を完全に否定している。

Jリーグは19日に開催した理事会において、「2026-27シーズンからシーズン移行を実施し、残された課題を継続検討していく」としつつ、秋春制に移行すること決定。野々村芳和チェアマンは会見でシーズン移行について「全会一致で決まりました」と明かし、懸念される降雪地域を含めた施設・環境整備等の改善に取り組んでいくことを明言していた。しかし12月21日付けの『週刊新潮』では、投票で「票操作」が行われた可能性が報じられている。

これに対し、Jリーグは声明を発表。「シーズン移行に関する12月21日(木)付け週刊新潮の記事中の『票操作』に関する内容は、全くの事実無根であるため以下の通りご説明いたします」とし、報道を否定している。

以下に続く

「Jリーグの認識する12月14日(木)実行委員会の議事進行は概ね以下のとおりであり、実行委員会前になされていた一部の投票結果を踏まえてJリーグ事務局にて選択肢の文言変更を主導した事実はございません」

「なお、投票は選択肢を選ぶ他に自由記載欄を設けており、各クラブの意見が適確に表現できるようにもしていました」

「当日、実行委員会に陪席していた野宮拓法務委員長からも、以下のとおり、実行委員会における議事進行は適切なものであったとのコメントを頂戴しております。また、実行委員会の中で、選択肢の変更について全出席者確認のもと変更を行ったことは、実行委員会終了直後のメディアブリーフィングでも説明しています」

「Jリーグは、シーズン移行に伴う残された課題についても、引き続き、実行委員会及び理事会にて丁寧かつ適切に審議してまいります」

■Jリーグが発表した当日の議事進行

・まず前回の実行委員会にて提示された各選択肢の内容がわかりにくいとのクラブからの声を受けて、各選択肢の内容についてあらためて事務局から説明が行われた

・これに対し一部のクラブから「当初Jリーグが設定した選択肢の表現内容では、クラブの明確な意見を表明できない」との発言があった

・かかる発言を受け、議場の確認を経ながら、選択肢をより意見表明しやすい文言に変更した

・従前の選択肢が新しい選択肢のうちどれに該当するかについても明確に示された

・議事進行の円滑化のため選択肢は会議前からクラブに示され、事前回答も可能であったが、当日の議論や選択肢の文言変更を受けて、事前に投票したクラブの回答変更も可能とした上で、最終投票を実施した

・最終投票後、各クラブの最終回答内容は全て議場に開示された

■野宮拓法務委員長(弁護士)コメント

「シーズン移行はJリーグとして極めて大きな意思決定であるため、法務委員長として実行委員会にもオブザーバー参加して議論の経過を見守ってきましたが、記事において指摘されている選択肢の文言変更は、一部のクラブの提案を受けて、議場の確認を経て新たな選択肢の内容を確定した上で、各クラブによる投票に付したものです。選択肢の文言変更に至る経緯、新選択肢の内容の確定、その後の投票行為のいずれの過程においても適切な議事運営がなされており、リーグによる議事運営に一切の瑕疵はないものと認識しております」

広告