韓国代表FWソン・フンミンがオーストラリア戦を振り返っている。
2日に行われたアジアカップ準々決勝でオーストラリアと対戦した韓国。オーストラリアに先制を許した状況で迎えた終了間際にエースであるソン・フンミンがPKを獲得。このPKをファン・ヒチャンが沈めると、延長戦では再びソン・フンミンが活躍。直接FKを決めて逆転し、韓国が劇的な勝利でベスト4へと進出した。
試合後に『ソウルスポーツ』の取材に応じたソンソンミンは「見ての通り、厳しい試合だった。僕たちが望んでいたやり方ではなかったけど、両チームとも攻撃と守備をよくやった。結果的には素晴らしい試合だった。最終目標は準決勝ではないけれど!とりあえず上がって本当にうれしい」と語っている。
ソン・フンミンには2015年に行われたオーストラリア大会決勝でオーストラリアに逆転ゴールを決められ、準優勝に終わった過去が。同選手はそのときの話題について触れると「復讐というよりはサッカーの一部」と強い意識は無かったことを強調。「2015年には良いチャンスを逃して心がとても痛かった。そのような試合、経験があったからこそサッカー選手として成長することができた。 必ずしもその復讐のためではなく、チームが考える目標だけを考えて試合に臨んだ」と続けている。
決勝トーナメント1回戦では0-1で迎えた90+9分にチョ・ギュソンの値千金のゴールで韓国が土壇場でサウジアラビアに同点。PK戦の末に勝利している。2試合連続での劇的突破には韓国国内でも"ゾンビフットボール"と呼ばれているという。ソン・フンミンはこの"ゾンビフットボール"について「サッカーでは勝つことが最も重要だ。"ゾンビフットボール"という話は別にして、チーム力だと思う」と、勝利へのどん欲さが要因だとの見解を示した。
「しっかりした精神力が生まれるきっかけになったと思う。このような試合のおかげで信念がより強くなった。延長戦になると、たいてい疲れてしまうものだけど、選手たちはすべてやってくれている。一つにまとまっているのが最大の長所だ」
「サッカー人生で2試合連続延長戦をプレーしたことはないよ。辛いというより、精神力で乗り越えなければならないのが大会の醍醐味であり、一部だね。国のためにプレーするのに『大変だ』というのは言い訳だよ。これで4チームが残り、優勝トロフィーを争う。どんな言い訳も必要ない。一つの目標だけを持っていきたい」