U-23インドネシア代表を率いるシン・テヨン監督が、選手たちへの信頼を口にした。アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトが伝えている。
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねて行われているAFC U-23アジアカップ カタール2024。大会上位3チームが五輪の出場権を獲得でき、4位のチームはU-23ギニア代表との大陸間プレーオフで1枠を争う。
その重要な大会で、インドネシアはグループAでU-23オーストラリア代表を破るなどし、2勝1敗の2位で通過。決勝トーナメント1回戦の準々決勝では、シン・テヨン監督の母国チームであるU-23韓国代表と死闘を繰り広げ、延長戦を2-2で終えて突入したPK戦を11-10で制した。
これで韓国の五輪出場の夢が断たれた一方、インドネシアはあと1勝で本大会への切符を手にする。それも、準決勝、3位決定戦、大陸間プレーオフと“勝てば五輪”というチャンスの試合を最悪でも3度戦うことができる。
もしインドネシアがパリ大会出場となれば実に68年ぶりの五輪男子サッカー競技への参加に。シン・テヨン監督は、偉業の道を歩む選手たちに語りかけていた言葉を明かした。
「息子たちには、『私を信じてついてくれば、決勝に行ける』と伝えた。私が選手たちに自信を与え、彼らが私たちを長旅に導いてくれたのだと思う」
また、インドネシアでU-23代表以外にもU-20代表、そしてA代表を2020年から率いている同指揮官は「インドネシアのサッカーは成長していて、発展を遂げている。今ではどこが対戦相手だろうと戦えると確信している」と成長に自信を示した。
「五輪予選の準備が功を奏し、次に来る焦点はワールドカップ予選だ。6月には2試合を上手く戦って、次のラウンドへと進むことが目標となる。ぜひ私たちに注目してほしい。良い取り組みをするよう努めるよ」
U-23アジア杯では、準決勝のU-23ウズベキスタン代表が29日に迫るインドネシア。U-23日本代表が当たるとすれば3位決定戦か決勝のみとなるが、急速に躍進を遂げているチームの戦いぶりは多くの注目を集めそうだ。