アーセナルのバイエルン・ミュンヘン戦における守備について、有力メディア『The Athletic』が分析している。
9日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグで、バイエルンと対戦したアーセナル。ホームサポーターの大歓声を受けながら、12分にはブカヨ・サカのゴールで先制に成功する。しかし18分、連携ミスからピンチを招くと、セルジ・ニャブリに決められて失点。さらに32分、PKからハリー・ケインに逆転弾を許した。76分にはレアンドロ・トロサールのゴールで追いついたが、そのまま2-2で試合を終えている。
ホームでのファーストレグをドローで終え、17日の敵地でのセカンドレグへ挑むことになるアーセナル。『The Athletic』は試合後レビューの中で「なぜアーセナルの守備は、“非アーセナル”に見えたのだろうか?」としつつ、以下のように分析した。
「彼らはウィンターブレイクからの再開以降、プレミアリーグでは試合を完全にコントロールしており、ほぼすべてのアクションが明確だ。だが、この試合の2失点につながったミスはどちらも考えすぎと怠慢が招いたものだった。シーズン前半以来、彼らに犠牲を強いることのなかった特徴だ」
「GKダビド・ラヤがクリアをコントロールできなかったこと、ガブリエウが優柔不断だったこと、そしてヤクブ・キヴィオルが警戒を怠ったことが重なり、1失点目につながっている。さらにレロイ・ザネに抜かれたキヴィオルがギャップを許したことで危険にさらされ、最後はPKから2失点目を喫した」
そして「試合前にキヴィオルの先発はそれほど大きな問題に思えなかったが、ハーフタイムでは交代が必要になっている」としつつ、「冨安健洋は、内側へのカットインを得意とするウィンガーに対する守備的な特徴を持っている。それを考慮すると、オレクサンドル・ジンチェンコが彼に代わって起用されたのは驚きだった。だが、彼は監督の指示を伝えるために送り出され、リスタート前に情熱的なトークでチームを鼓舞した」とし、左サイドバックの人選についても注目している。
最後に「ミケル・アルテタにとって悔しいのは、1-0とリードした後にこの瞬間が訪れたこと」とし、2失点は自らが招いたものだと指摘した。