現地時間27日、イングランド・プレミアリーグは第9節が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルはホームのエミレーツ・スタジアムに遠藤航の所属するリヴァプールを迎えた。
前節、サリバが退場しボーンマス相手に今季初黒星を喫したアーセナルは、代わりにホワイトをサリバの代役に置き、右サイドバックにはトーマスを起用。負傷からの復帰を目指す冨安はベンチ入りメンバーから外れている。
一方、リーグ戦は4連勝、公式戦は8連勝中と好調のリヴァプールは、ヌニェス、サラー、ルイス・ディアスの前線に、中盤はフラーフェンベルフ、マクアリスター、そしてカーティス・ジョーンズを起用。遠藤はソボスライとともにベンチからのスタートとなった。
サリバやカラフィオーリ、ウーデゴールらの欠場で厳しい戦いが予想されたアーセナルだったが、先手を取ったのはアーセナル。9分、ホワイトのロングパスに右サイドを抜け出したサカが、エリア内右で追いついたロバートソンをかわし、左足で豪快にネットを揺らした。
早々に先制を許したリヴァプールだが、18分にアレクサンダー=アーノルドの左CKをニアサイドのL・ディアスが頭で逸らすと、ゴール前のファン・ダイクが頭で押し込みリヴァプールが同点に追いついた。
セットプレーから追いついたリヴァプールは勢いに乗って逆転したいものの、アーセナルもすぐに切り替えてボールを保持しながら自分たちのペースに持ち込んでいく。このまま1-1で前半を終えるかと思われた43分。右サイドからのライスのFKをゴール前のメリーノが頭で合わせ、アーセナルが再びリードを奪った。
1点リードで後半を迎えたアーセナルだが、開始早々にアクシデントが発生。ガブリエウが左足を痛め、54分にキヴィオルとの負傷交代を余儀なくされた。
守備の要を失ったアーセナルに対し、追いつきたいリヴァプールは63分、マクアリスター、ロバートソン、L・ディアスに代えてソボスライ、ツィミカス、ガクポを投入。アーセナルを押し込んでいくが、思うように決定機を作れない。
逃げ切りも視野に入れるアーセナルは76分、足をつったティンバーに代えてルイス=スケリーを投入。守勢が続くものの、カウンターから試合を決める追加点を狙いに行く。
しかし、次のゴールを奪ったのはリヴァプール。81分、アレクサンダー=アーノルドのロングパスに抜け出したヌニェスが、エリア内右からゴール前に折り返すと、走り込んだサラーがフリーでゴール左へと流し込み、リヴァプールが試合を振り出しに戻した。
追いつかれたアーセナルは85分、サカとマルティネッリに代えてジェズスとヌワネリを投入。アディショナルタイムが7分と表示された90分には、C・ジョーンズに代わって遠藤が投入された。
アディショナルタイムの7分間、互いに攻め合ったものの最後まで決勝ゴールは生まれず。勝ち点1を分け合う結果に終わり、リヴァプールはマンチェスター・シティに1ポイント差で首位の座を譲ることとなった。
■試合結果
アーセナル 2-2 リヴァプール
■得点者
アーセナル:サカ(9分)、メリーノ(43分)
リヴァプール:ファン・ダイク(18分)、サラー(81分)