現地時間12日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)はラウンド16のセカンドレグが行われ、冨安健洋の所属するアーセナルはホームのエミレーツ・スタジアムにポルトを迎えた。
敵地でのファーストレグを0-1で落とし、このセカンドレグでは2点が必要になるアーセナル。負傷により離脱を強いられていた冨安だが、ここにきてようやくベンチ入りメンバーに復帰を果たし、直近のブレントフォード戦はローン元のため出場できなかったGKラヤが先発に復帰した以外、同じメンバーを送り出した。
まずは先制して追いつきたいアーセナルが立ち上がりから積極的にポルト陣内へと攻め込むと、13分にサカのシュートをGKディオゴ・コスタが正面でファンブル。さらに右CKのこぼれ球をウーデゴールが狙うも、これはゴール右へとわずかに外れた。
リードしているポルトもただ守るだけではない。22分、エリア内でボールを受けたエヴァニウソンのシュートはGKラヤが横っ飛びではじき出した。
攻勢のアーセナルだが、あと一歩のところでゴールが奪えない。29分、ホワイトの右クロスにファーサイドのハヴァーツが反応するも、ここは戻ったペペがポストとの接触を恐れずに頭で触ってCKへと逃れた。
試合が動いたのは41分、左サイドに開いてボールを受け、中央のウーデゴールとのパス交換でエリア内左に侵入したトロサールがゴール右へと流し込み、アーセナルが先制。トータルスコア1-1の同点に追いついた。
後半、アーセナルが逆転を目指して攻め込み、ポルトは前半以上に守勢の展開となる。迎えた67分、ロングパスに抜け出したハヴァーツがペペ、そしてGKディオゴ・コスタと接触。このこぼれ球を拾ったウーデゴールが無人のゴールに流し込むが、これはハヴァーツのファールを取られてノーゴールとなった。
我慢の時間帯が続くポルトは70分、カウンターからコンセイソンがドリブルで持ち上がり、そのままシュート。GKラヤがはじいたボールをエヴァニウソンが押し込むも、これはブロックされる。
83分、ジョルジーニョに代えてジェズスを投入したアーセナルに対し、ポルトも86分にホルヘ・サンチェスとタレミを投入。さらにはアディショナルタイムにバレラが負傷してグルイッチとの交代を余儀なくされ、90分間で決着つかず延長戦へ。
延長戦ではポルトが再び盛り返し、一進一退の攻防に。互いに疲労の色が濃くなり、中盤で丁寧につなぐよりも長いボールを使ったシンプルな攻撃が多くなる。延長前半にユースタキオとボルジェスを投入したポルトに対し、アーセナルは延長後半にトロサールとキヴィオルを下げてジンチェンコとエンケティアを投入し勝負に出る。
120分を終えても決勝ゴールは生まれず、勝負はPK戦へと委ねられた。PK戦では4人全員が成功させたアーセナルに対し、ポルトは2人のキックをGKラヤに止められて万事休す。4-2でアーセナルがPK戦を制し、14年ぶりのベスト8進出を決めた。
■試合結果
アーセナル 1(4PK2)0 ポルト
(2試合合計1-1、PK戦4-2でアーセナルがベスト8へ)
■得点者
アーセナル:トロサール(41分)