新たなスポーツダイレクター(SD)を探すアーセナルだが、パリ・サンジェルマン(PSG)の幹部であるルイス・カンポス氏が有力な候補となっているようだ。
ミケル・アルテタ監督体制の下、2シーズン連続でプレミアリーグ優勝争いを演じるなど躍進するアーセナル。しかし先日、アルテタ監督と共に躍進を支えてきたエドゥSDの電撃退任が決定。チームの強化責任者が急遽不在となり、後任探しに動いていることが伝えられている。
そんな中でイギリス『スカイスポーツ』は、「エドゥの後任探しはまだ初期段階」としつつ、有力候補としてカンポス氏の名前を伝えている。同氏とPSGの現行契約は今季限りとなっており、未だ契約を更新していないことから去就が不透明に。アーセナルはその状況に注目しているようだ。
これまで複数クラブの監督を歴任し、2012年から1年間レアル・マドリーのスカウトを務め、2013年からモナコで強化部門の責任者を担ったカンポス氏。キリアン・エンバペやベルナルド・シウバ、ファビーニョなど有望な若手選手を安価で獲得し、才能を開花させて高額な移籍金で放出するなど、その手腕が高く評価されてきた。現在はPSGでアドバイザーを務めており、世界有数のスーパースターを並べるこれまでの路線から、ブラッドリー・バルコラやジョアン・ネヴェスなど若手選手中心にチーム強化を図る路線へと移行させており、特に有望な若手選手発掘において世界的な評価を集めている。
だが、アーセナルの新SD候補はカンポス氏だけではない模様。エージェントはクラブ側に複数の候補を提案しており、レヴァークーゼンのSDを務めるジモン・ロルフェス氏、さらにレアル・ソシエダ退任が決まったロベルト・オラベ氏も候補であると伝えられている。
なお『スカイスポーツ』によると、アルテタ監督ら幹部陣は今週、インターナショナルウィークを利用してロサンゼルスへと飛び、オーナーのスタン・クロエンケ氏やジョシュ・クロエンケ氏と会談した模様。そこで1月の移籍市場に加え、エドゥSDの後任についても話し合ったようだ。今後の動向に注目が集まっている。