atletico fansGetty Images

アトレティコ、会員500人を数えるスウェーデンのファンクラブ「レアル・マドリーのファンには魂がない。人生というものを分かっていないんだ」

スペイン首都でレアル・マドリーと人気を二分するアトレティコ・マドリー。ディエゴ・シメオネ監督の言葉「信じることを決して止めるな」をスローガンとする同クラブは、“逆境を乗り越える力”、“不可能に思えることを可能とする努力”、“血と汗と涙”などを体現する存在とされるが、そうした価値観はスペイン国外にも伝わっている様子だ。

アトレティコは11日にスウェーデンの地でユヴェントスとの親善試合に臨むが、スペイン『アス』はこの一戦を前にして、同国のペーニャ(クラブ公認ファンクラブ)に取材を行った。国内で約500人の会員を数えるスウェーデンのペーニャは、なぜ世界全体で圧倒的な人気を誇るレアル・マドリーではなく、アトレティコの信奉者になったのだろうか。その疑問に答えるのは、マルクスだ。23歳の青年は、アトレティコが人生を教えてくれるクラブだと説いている。

「なぜアトレティコのファンなのかって? レアル・マドリーの人々には魂がない。人生がどういうものかを分かっていないんだよ」

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またダビドは付け加えるようにして、アトレティコのファンになったきっかけを語る。「あれは偶然だった。僕はマドリードを旅行していて、カルデロン(アトレティコ旧本拠地)でアトレティコ対ヘタフェを見たんだ。そこで、その情熱に完全にのまれてしまった。アトレティにハマってしまったんだよ」。その一方で、エリオットは今年9月にレアル・マドリーとのダービーを現地で観戦するとのことだが「ナーバスになっているかって? いいや、その日がやって来るのが待ち遠しいよ」と話した。

アトレティコは今夏、ソシオ(クラブ会員)による投票の圧倒的な結果を受けて、クラブエンブレムを2017年以前のものに戻している。これにはスウェーデンのペーニャも大喜びだったようで、フアン・ホセは「もう、戻すべき時だったんだ。すべてのペーニャが以前のエンブレムを取り戻すことを願っていたからね。投票のためにソシオになった人たちもいたくらいだよ」と振り返っている。

彼らスウェーデンのペーニャのメンバーは、ヨーデボリで行われるアトレティコ対ユヴェントスをスタジアムで観戦する予定。ただチケット代が120ユーロ(約19000円)するなど、価格設定には不満があったようだ。

なおアトレティコは世界中にペーニャを抱えており、日本にも「日出づる国のアトレティコファンクラブ」を意味するペーニャ・アトレティカ・ソル・ナシエンテが存在している。

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