KokeGetty Images

アトレティコ主将コケ、これが“ワン・クラブ・マン”の生き様…「足が動く限りはここにいる」「モラタ?このクラブに100%集中できなければ出て行けばいい」

アトレティコ・マドリーMFコケ(32)が、“ワン・クラブ・マン”としての生き様、考え方を示している。

2009年に17歳の若さでアトレティコのトップチームデビューを果たしたコケ。それから15シーズン、ボールを扱う高い技術と走行距離を気にしない献身的なポジショニングとカバーリング、そして主将となってからは精神的な柱にもなって、チームのために尽くしてきた。

そんなコケはスペイン『マルカ』とのインタビューで、チーム、もっと言えばアトレティコのために戦うことの大切さを説く。アトレティコは現在、コケのプレーポジションとなっているアンカーの選手を求めているが、当の本人はたとえ新たな“5番”を獲得するとしても、それがチーム内競争の活性化、そして全体や自分自身のレベルアップにつながることだと歓迎の意思を示している。

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「僕にしてみれば、競い合える選手たちにはどうぞ来てくれって感じだ。チームをより良くしてくれるならば、なおさら僕のモチベーションも上がる。誠実に言って、それは僕たちがもっと優れたチームになること、出場時間を分け合えることを意味しているわけだ。競い合うことで、僕たちはより強くなるんだよ」

「クラブが5番や8番はじめ、どんな選手を求めていたとしても、僕が心配することはない。チームをより良くしてくれるならば歓迎だ。自分のモチベーションだって上がるってもんさ。これまでしてきた以上の努力をさせてくれる選手ならばね。問題なんて何もない。むしろその逆で、戦力になる人ならばありがたい」

32歳のコケは今季以降、1年ごとに契約を延長するクラブの方針に当てはまる選手となる。未来が読めない1年ずつの契約更新によって、重圧や責任が増えるかどうかを問われたアトレティコ主将は、次のように返答した。

「全然。その反対だよ。僕は皆に、いつもこう言ってきたんだ。『足が動く限りはここにいられるよう頑張るつもりだ』ってね。フットボールではどんなことでも起こり得る。だけど、僕の夢はいつだってここで引退することだし、そこに挑戦していきたいんだ。力と競争する意欲が続く限りは、ここにいられるよう頑張るつもりだ」

コケはその一方で、先にミラン移籍が決定した親友FWアルバロ・モラタについても言及。アトレティコの下部組織時代からの知り合いで、EURO2024でも毎日連絡を取り合っていたというモラタとの別れを惜しみながらも、アトレティコに必要なのが「100%クラブのことを考えている」選手だと強調している。

「これまで彼がしてきてくれたことに感謝をしたい。悲しいよ。彼とは子供の頃からすごい近い間柄で、素晴らしい関係を築いてきたからね。彼の幸運を祈っている」

「ただ、それはともかくとして、僕たちはアトレティにいたいと思う人たちを必要としている。戦うため、勝つために100%このクラブのことだけを考えている人たちをね。そうした状態ではないチームメートは、彼がしたように決断を下し、手を上げてクラブに退団を求めればいい。なんでもないことさ。その後クラブは、メンタリティーも戦う意思も100%の選手を連れて来るはずだからね」

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