Vinicius Junior(C) Getty Images

アトレティコ一部サポーター、ヴィニシウスを差別・侮辱するためにダービーでマスク着用を促す…ラ・リーガが法的措置へ

29日に行われるラ・リーガ第8節アトレティコ・マドリー対レアル・マドリーで、アトレティコの一部サポーターがレアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールに対して、差別や侮辱を行う動きを見せている。スペインプロリーグ機構ラ・リーガは、その動きを扇動する者たちに法的措置を講じることを発表するとともに、実行に移さぬよう呼びかけた。

ダービーを前にアトレティコの一部サポーターは、マスクを着用してスタジアムに赴くようほかのサポーターに呼びかけた。当初の目的は、マスコミの偏向報道についての抗議運動にあったが、途中でその意図が歪曲されていった。アトレティコのごく一部のサポーターは、スタジアム内でヴィニシウスに対して侮辱・差別的な言葉を浴びせかけても、誰が言ったか特定を防げるとしてマスクを着用するよう促し始めたのだった。

ラ・リーガはそうした意図でもって「メトロポリターノコンマスカリージャ(マスクをつけてメトロポリターノへ)」というハッシュタグが拡散されていることを重く受け止めて、声明を発表している。

以下に続く

「ラ・リーガはマドリーダービーに関する憎悪扇動について法的措置を講じるとともに、その運動を止めるよう求めます」

「そのキャンペーンは憎悪扇動に基づき、明らかに刑法に触れています。今回の場合はヴィニシウス選手ですが、ラ・リーガは特定の人物について、その人種を理由に直接的、間接的に憎悪を扇情したり促進したりする行為を強く非難します」

「ラ・リーガはいかなる状況においても、そうした行為を容認することはありません。そうした行為は私たちの国とスポーツのイメージを汚すだけでなく、すべてのサポーターの心の平静と誠実さを脅かすものとなります」

「ラ・リーガは同様に、大多数のファンがそうした犯人の特定に協力してきたことも強調させていただきます。私たちは大多数のファンの協力があってこそ、そうした類の行為を根絶するための手段を講じることができ、リスペクトある雰囲気づくりを行うことができるのです」

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