バルセロナがハンジ・フリック監督の招聘に強い関心を寄せている。
現役時代に長期にわたって在籍し、数々のトロフィーを勝ち取ったチャビ・エルナンデス監督が2021年11月にロナルド・クーマン監督の後任として古巣の指揮官に就任。昨シーズンには4年ぶりとなるラ・リーガ優勝に導いたが、今シーズンは2つのトロフィーを逃し、ラ・リーガで優勝争いから大きく後れを取るなど難しい戦いを続け、同指揮官へは厳しい目が向けられ始めていた。
そして、27日のホームでビジャレアルに3-5で敗れた一戦の直後、チャビ監督は今シーズン終了後にバルセロナの指揮官から退任することを発表。これを受け、同指揮官の後任を誰が務めるかには大きな注目が集まっている。
そんな中、ドイツ『ビルト』のクリスティアン・ファルク記者が伝えたところによると、バルセロナがフリック監督の招聘に強い関心を寄せている模様。同記者は28日に『X』で同報を伝えた。
「ハンジ・フリックはバルセロナでチャビの後任になる有力候補だ。会長のジョアン・ラポルタは彼を強く求めている。前ドイツ代表指揮官は夏に新しい挑戦をするための準備ができており、国外リーグが彼を魅了している」
また、ファルク記者によると、バルセロナは2021年にチャビ監督を招聘する前にもフリック監督に接触。その際、ビデオチャットを通して説得していたが、同指揮官に拒否されていたようだ。
長年ドイツ代表のアシスタントコーチを務めたフリック監督は、2019年11月にニコ・コヴァチ監督の後任としてバイエルン・ミュンヘンの指揮官に就任。同シーズンにはクラブをブンデスリーガ、DFBポカール、チャンピオンズリーグの3冠に導いた。その後、2021年夏にはヨアヒム・レーヴ監督の後任としてドイツ代表の指揮官を務めたが、2023年9月に日本代表に1-4で敗れた直後に解任され、以降無所属が続いている。