Xavi Barcelona 2023-24Getty Images

アトレティコ戦で退席処分となったチャビ、2年半で提示されたカード枚数は「17」…師匠グアルディオラを超える

懇意17日のラ・リーガ第29節、敵地シビタス・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦(3-0)で退席処分となったバルセロナのチャビ・エルナンデス監督だが、これまで受けたカードの枚数の多さに注目が集まっている。

チャビ監督はこの試合の40分に抗議によってイエローカードを提示され、そしてその2分後に同様の理由で退席を命じられた。スペイン『モビスタール・プルス』の映像では、チャビ監督の言動を見ていた第四審判がオスカール・エルナンデス主審に向かって、ピンマイクで「カードを出そう。カードを出そう。これで2枚目となり退席となろう」と話しかけ、同主審はチャビ監督の「私は何も言っていない。何も言っていない」という訴えに耳を傾けることなく、レッドカードを提示している。

チャビ監督は試合後、「第四審判からは自分が振る舞いによって退席処分となったと説明を受けた。私は何も言っていない。敬意を払おうと試みていた。私の身振り手振りは自分が感情的な人間だから、自チームに勝ってほしいからしていることなんだ。私にとってこのレッドは不必要かつ不当だ。それでも受け入れなくてはならない」と発言。一方エルナンデス主審は、報告書において退席とした理由を「第四審判から注意を受けていたにもかかわらず、自分の判定を観察し、叫び声を上げ、粗野な振る舞いを行なった」と記載した。

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いずれにしても、チャビ監督がその「感情的な人間」としての振る舞いによって、カードを受けやすいことは確かだ。

2021年11月にバルセロナ指揮官となったチャビ監督は、ラ・リーガでこれまでに17枚のカードを提示されている。その内訳はイエローカードが15枚で、レッドカードが2枚。同じく感情的な振る舞いを見せるジョゼップ・グアルディオラ監督が、バルセロナを率いた4シーズンで提示されたカード枚数は7となっており、チャビ監督はそういった意味ではすでに”師匠超え”を果たしている。ただしグアルディオラ監督はレッドカードが3枚、イエローカードが4枚と、退席処分を命じられた回数ではチャビ監督を上回っているが……。

なおチャビ監督は今季、ラ・リーガ第1節ヘタフェ戦でも退席処分となり、その際には2試合のベンチ入り禁止処分を命じられ、さらに累積警告によってマジョルカ戦でもテクニカルエリアに立てなかった。今回、何試合のベンチ入り禁止となるかは不透明だが、勝ち点8差で首位を走るレアル・マドリーを追いかけている状況で、これ以上ピッチレベルで指示を与えられない状況は避けた方が良さそうだ。

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