バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、チャビ・エルナンデス監督を解任する考えを維持し続けているようだ。スペイン『マルカ』が報じた。
チャビ監督はラ・リーガ第36節アルメリア戦前の記者会見で、「ファンは今のバルセロナが25年前と違うことを理解しなくてはならない」「今の監督は『この選手とこの選手とこの選手がほしい』などと言えないんだ」などクラブの財政難によって補強や成果を挙げることの難しさを強調し、ラポルタ会長の逆鱗に触れたとされる。
ラポルタ会長はチャビ監督の慰留に成功した約1カ月前、同指揮官から“すべての大会で競える”という言葉を耳にしていたとのことで、会見の発言を裏切りと捉えて解任の考えを固めたそうだ。
■それから数日が経過も……ラポルタの考えは変わらず
ラポルタ会長の怒りが日にちが経つに連れて、徐々に鎮まっていく可能性も指摘されている。だが『マルカ』によれば、アルメリア戦前日会見から5日が経った今もなお、同会長のチャビ監督を解任する考えは一切変わっていないという。バルセロナ内部では、解任以外の「展開は誰も予想していない」状況とのことだ。
『マルカ』曰く、ラポルタ会長は「チャビが2024-25シーズンのバルサの監督であってはいけない」との意見を貫いている様子。バルセロナの指揮官は「自チームを、タイトル獲得を、欧州のビッグクラブと渡り合えることを絶対的に信じている」人物でなければならず、チャビ監督はもはや該当しないとの見解のようだ。
なおラポルタ会長とチャビ監督は26日のラ・リーガ最終節、アウェーでのセビージャ戦を終えた後に、改めて話し合いの場を設ける模様。クラブ内で、それまでにラポルタ会長の考えが変わると思っている人は現状では存在しないようだが、それでも『マルカ』は「まだどんなことでも起こり得る」と記している。その一方でチャビ監督は、約1カ月前にラポルタ会長とデコ(スポーツディレクター)と約束したように、来季もチームを率い続ける考えを貫いているようだ。