バイエルン・ミュンヘンのアルフォンソ・デイヴィスが今夏の退団に近づいているようだ。『スカイスポーツ・ドイツ』が伝えた。
2019年1月にバイエルンに加入して以降、急成長を見せ、大きな注目を集めるデイヴィス。その俊足を活かしたプレーで攻守の両面で活躍する同選手は、この5年間で公式戦180試合に出場して2019-20シーズンの3冠をはじめ、5度のブンデスリーガ優勝など、数々のトロフィー獲得に貢献した。
現在、負傷により離脱を余儀なくされるデイヴィスだが、今夏の移籍市場での去就に注目が集まっている。バイエルンと結ぶ現行契約が2025年夏までとシーズン終了後には契約最終年に突入する同選手が新天地を求める可能性がある。
『スカイスポーツ・ドイツ』によると、先日にデイヴィスの代理人を務めるニック・ホーゼ氏とバイエルンのスポーティングディレクターであるクリストフ・フロイント氏が選手の将来について話し合いをした模様。この会談の中で、カナダ代表DFの将来はよりオープンなものになったようだ。
デイヴィスは2025年夏に満了を迎える現行契約の更新に当たって、大幅な昇給と長期契約を望んでいるが、バイエルンにはそれだけのサラリーを支払う意思がない模様。さらに、クラブの一部の人間がこのところの同選手のパフォーマンスに納得していないとも伝えられている。
仮に、契約延長交渉が決裂し、合意に至らなければ、バイエルンは今夏にデイヴィスを売却する見込みで、バイエルンの首脳陣は同選手が今夏に出て行くことを想定して準備を進めている模様。同メディアによれば、ミランのテオ・エルナンデスが代役候補の1人に挙がっているようだ。
一方のデイヴィスは、関係者がレアル・マドリーと水面下で話し合いを行っているが、現段階で合意には至っていない。それでも、スペインのクラブが総額4000万-5000万ユーロ(約65億-82億円)のオファーを準備していることがわかっており、また契約期間が残り1年となることから、バイエルンはレアル・マドリーが可能な限り移籍金を抑える動きに出ると予想しているようだ。