Jude Bellingham Real Madrid Valencia 2023-24Getty Images

ベリンガム“幻の決勝点”、『レアル・マドリーTV』が語ったことは…「本物の強盗だ。ラ・リーガの競争は崩壊している」

3月2日のラ・リーガ第27節、バレンシア対レアル・マドリー(2-2)におけるMFジュード・ベリンガムの“幻の決勝点”について、マドリーの公式テレビチャンネルはどういった反応を見せたのだろうか。

バレンシアに2点先取されながらも、前半終了間際と後半途中にヴィニシウスがゴールを決めて同点に追いついたマドリーは、98分に物議を醸す幻の決勝点を決めていた。

モドリッチのCKをGKママルダシュビリがクリアし、こぼれ球を拾ったMFブラヒム・メンデスが右サイドからボールを折り返すと、ベリンガムがヘディングシュートでネットを揺らした。だがヒル・マンサーノ主審はベリンガムのシュートの直前、ブラヒムがクロスを上げたか否かのタイミングで試合終了のホイッスルを吹いており、マドリーのゴールを無効としている。同主審は直後、抗議するベリンガムが侮辱の言葉を口にしたとして、レッドカードも提示している。

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地上波でも放送されるレアル・マドリーの公式テレビチャンネル『レアル・マドリーTV』は今季、自分たちの試合を担当するラ・リーガの審判に対して辛辣な言葉を投げかけてきたが、このバレンシア戦ではいつにも増して激しい非難を行なっている。

「全世界が目撃した。これが本物の強盗だ。前代未聞のレフェリングである」

「アディショナルタイムは7分取られたが、さらに時間が失われながらも、ヒル・マンサーノは十分に時間を延長しなかった。アンチェロッティははっきりと言ってくれた。ベリンガムのゴールはスコアに反映されなくてはいけなかったのだ。プレーは最後まで認められるべきだった」

「マドリーの選手たちは驚嘆していた。繰り返すが、これは前代未聞のことである。解釈の余地などは存在しない。プロトコルにおいては、審判がロッカールームに続くトンネルを示したら試合終了のはずだ。アディショナルタイムにはバレンシア側のペナルティーエリアでVARの介入があり(DFナチョがFWウーゴ・ドゥロを倒した疑惑があったが、結局はノーファウル)そこで2分間試合が止まった。ならばアディショナルタイムは2分追加するべきなのだ。ラ・リーガと審判は笑いの種でしかない」

「(スペインフットボール連盟の審判技術委員会会長)メディーナ・カンタレホは公の場で説明すべきだろう。バレンシアの選手たちも不満を言うより、失点を悲しんでいた。私たちの血はどんどんと沸騰している。ラ・リーガの競争は崩壊していく。おそらく審判の間で、誰がいち早くベリンガムを退場させるか、賭けが行われていたのだろう」

『レアル・マドリーTV』のこうした過激な放送については、「集中をかき乱す」とチーム内で快くない思わない選手たちもいるようだ。しかしクラブ側は、バルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”などを受けてスペインの審判に関するシステムの改革を求めており、現在の放送方針を継続する考えという。

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