今夏、ベティスに加わったMFイスコ(31)が好調だ。29日のラ・リーガ第11節、本拠地ベニト・ビジャマリンでは試合終了間際に2-1とする決勝点を決め、今季同リーグ最多の7回目のMVPに輝いている。
昨季途中にセビージャとの契約を解消し、半年間無所属の日々が続いていたイスコは、今夏セビージャの宿敵ベティスに加入。マラガ時代の恩師マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるチームでは常時出場機会を手にし、天才MFの輝きを取り戻している。
オサスナ戦のプレー、とりわけ決勝点の場面は圧巻だった。1-1で迎えた94分、アブデのクロスをペナルティーエリア内左のモヒカが弾き、浮き上がったボールからイスコが右足ボレー。少しカーブがかかったボールはオサスナDF&GKがわずかに届かない軌道を描き、クロスバーに当たってから枠内に収まっている。ベティスはこのゴラッソで3試合ぶりの白星を手にして、7位に浮上した。
イスコはこの試合でも、ファン投票によって決定するラ・リーガのMOMに選出。今季、同リーグトップとなる通算7回目のMOMで、6回で並んでいたレアル・ソシエダMF久保建英を上回った。
マラガやレアル・マドリー時代の姿を彷彿とさせるイスコは試合後のフラッシュインタビューで、勝利とベティスでプレーする喜びを口に。さらに、スペイン代表に復帰する意欲も語っている。
「今、本当に楽しめている。このチームでプレーするのはとても簡単だね。勝ち点3とゴールを獲得できて、とてもうれしいよ」
「スペイン代表に戻れるならば、これほどうれしいことはない。選手にとって最も大きなことだからね。今、自分が成し遂げていることに満足しているが、でも代表チーム復帰は今後のプレー次第だ。いつかそうなるとしたら、本当に最高だよ」