現地時間12日、ドイツ・ブンデスリーガは第33節が行われ、浅野拓磨の所属するボーフムはホームのヴォノヴィア・ルーア・シュタディオンにレヴァークーゼンを迎えた。
すでにブンデスリーガ優勝を果たし、DFBポカールとUEFAヨーロッパリーグで決勝進出を決めているレヴァークーゼン。さらには49試合無敗継続と、とてつもない記録を打ち立てているが、この試合ではヴィルツこそ欠場するものの、ボニフェイスやジャカも先発し、大幅なターンオーバーは採用しなかった。
一方のボーフムは、このレヴァークーゼン戦に向けて負傷明けの浅野が先発復帰。最後にレヴァークーゼンが敗れた試合がボーフム戦ということもあり、また引き分け以上で残留が決まることもあって非常に高いモチベーションでホーム最終戦に臨んだ。
積極的な入りで可能性を感じさせたボーフムだったが15分、最終ラインからのパスに抜け出したテラを抱えるようにして倒してしまったパスラックが一発退場。ボーフムは無敗の王者相手に早くも10人での戦いを余儀なくされ、20分には退場したパスラックに代わりにオーマンを投入すべく、浅野が無念の交代となった。
数的優位のレヴァークーゼンが主導権を奪い、30分には左のショートコーナーから、ペナルティーエリア手前右でボールを受けたジャカが左足を振り抜くと、強烈なシュートがクロスバーを叩いた。
迎えた41分、左サイドでボールを受けたアルトゥールがゴール前に入れたボールを、シックがDF2人に囲まれながらもゴール右へと流し込み、レヴァークーゼンが待望の先制点を手にした。
さらに前半終了間際、ター、シックとつないでエリア内右に抜けたテラをシュロッターベックが倒してしまい、レヴァークーゼンがPKを獲得。このPKをボニフェイスが真ん中に決めて2-0とリードを広げた。
後半、ベルナルドに代えてマショヴィッチを投入したボーフムだが、数的優位のレヴァークーゼンが前半同様にペースを握る。
ボーフムは61分、ホフマンとルジアに代えてダシュナーとマトゥシュベロを投入し、10人で粘り強く戦うものの、余裕を感じさせるレヴァークーゼンを前に攻撃の形をほとんど作ることができず。
レヴァークーゼンはシック、ボニフェイス、コスヌを下げてアドリ、イグレシアス、ホフマンを投入。すると75分、エリア内左でボールを受けたアドリの至近距離からのシュートをGKリーマンが足でブロックしピンチをしのぐ。しかし、この左CKをファーサイドのアドリが頭で合わせ、レヴァークーゼンが決定的な3点目を奪った。
試合を決定づけたレヴァークーゼンはジャカ、テラを下げてプエルタ、グリマルドを投入。数的不利で戦い続け、疲労も感じさせるボーフムを尻目に、さらなるゴールを狙いに行く。
迎えた86分、スタニシッチがペナルティーエリア手前右からゴール右へと鋭いシュートを突き刺して4-0と突き放すと、アディショナルタイムにはショートカウンターから抜け出したスタニシッチのラストパスをグリマルドが難なく押し込み、前節のフランクフルト戦に続く5得点を挙げた。
快勝したレヴァークーゼンは、ついに無敗記録を「50」の大台に乗せた。一方、敗れたボーフムはホームで残留を確定させることはできず。降格圏のウニオン・ベルリンと3ポイント差でブレーメンとの最終節を迎えることとなった。
■試合結果
ボーフム 0-5 レヴァークーゼン
■得点者
ボーフム:なし
レヴァークーゼン:シック(41分)、ボニフェイス(45+2分PK)、アドリ(76分)、スタニシッチ(86分)、グリマルド(90+3分)