ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー新監督は、就任後最初の会見で意気込みを語っている。
2022年9月に途中就任したロベルト・デ・ゼルビ前監督の下、クラブ史上初のヨーロッパリーグを戦うなど近年躍進を見せたブライトン。しかし昨季はプレミアリーグ11位と苦しんだ後、シーズン終了後にデ・ゼルビ前監督が退任することに。そして、ザンクト・パウリをブンデスリーガ2優勝に導いたヒュルツェラー新監督の招聘を発表している。
そして2日、ヒュルツェラー監督は就任後最初の会見に登場。「私は自分自身を“フレンドリーな権力者”と呼んでいる。フットボールは私の情熱だ。アイディアの力で選手たちを納得させようと思う」と話し、新天地での抱負を続けた。
「このクラブのDNAや哲学を本当に気に入っているんだ。(スタッフの)分析データに基づくアプローチはスペシャルだよ。歴史にも感銘を受けた。彼らが望むプレーや常に勇気をもって挑むスタイルは大好きだね。私もこれを継続したい。大きな仕事になるし、大きな挑戦だ。そして、勇気を持つと同時に謙虚さも必要になるね。謙虚で居続けるのは重要なんだ」
なお、ヒュルツェラー監督は現在31歳。暫定指揮官を除くフルタイムの指揮官としては、プレミアリーグ史上最年少となる。年齢が大きな話題を呼んでいるが、本人は「それは理解しているよ」としつつ以下のように語っている。
「私はただ若い監督というだけじゃない。異なる分野で多くの経験を積むことができた。もちろんプレミアリーグでの経験はないが、いつだってスタートはあるものだ」
「21歳か22歳の時、『最高レベルに到達できない』と自分自身に正直にならなければならなかった。だから選手としてプレーするのをやめたんだ。そして、その後のキャリアを考えたんだ。フットボールは私の情熱であり、私は生涯フットボールをやるよ。今から監督としてスタートしてもいいんじゃない?」
また、トニー・ブルーム会長は「ギャンブルだなんてまったく思っていない。新監督の招聘には多くの時間と労力を割いた。我々が持つ選択肢の中で最もリスクの少ない選択だったよ」と説明している。