Karl-Heinz Rummenigge 03192024(C)Getty Images

「ペップと2時間近く話して…」バイエルン前CEO、コンパニ監督の招へいに大満足「“楽しいサッカー”を取り戻した」

バイエルン・ミュンヘンのカール=ハインツ・ルンメニゲ前CEO(最高経営責任者)が、今季から指揮を執るヴァンサン・コンパニ監督の招へいに至った経緯を語った。ドイツ誌『キッカー』のインタビューで明かしている。

トーマス・トゥヘル前監督の昨シーズン限りでの退任が決定して以降、しばらくは後任探しが難航していたバイエルン。複数の候補との接触が伝えられていたが、最終的にアンデルレヒトで監督業を始め、2023年にはバーンリーをプレミアリーグ昇格に導くも1シーズンでの降格を経験した元ベルギー代表DFのコンパニ氏を新監督に迎えている。

ビッグクラブの指揮を執ったことがないため、周囲からは懐疑的な声もあがっていたコンパニ監督だが、ルンメニゲ氏はこれまでのバイエルンのパフォーマンスに大満足の模様。インタビューでは「とにかく見てて楽しいポジティブなカルチャーを取り戻したので、競技の面に関してはとても満足している」と語り、過去の偉大な名将たちの下でのサッカーとの比較も口にした。

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「このハイプレスは気に入った。ユップ・ハインケス、ペップ・グアルディオラ(ジョゼップ・グアルディオラ)、カルロ・アンチェロッティ、ハンジ・フリックの下で“楽しいサッカー”を謳歌していた時代を思い出させるものだ。だからこそ、それを取り戻せたのは重要なことだと思う。我々のサッカーが再び魅力的になっただけではなく、スタジアムにいる観客の喜びもまた感じられるようになった」

またルンメニゲ氏は、コンパニ監督の招へいに至った経緯についても言及している。やはり、マンチェスター・シティでコンパニ監督が選手時代に指導を受けたグアルディオラ監督の助言が決定打だったようだ。

「ペップと私は親しい友人のため、マックス・エーバル(強化担当の取締役)に当時、彼と話すことを頼まれた。私は彼に『ペップ、率直で正直な分析が必要だ』と言ったね。それから2時間近く電話で話したんだ。結論から言うと、彼はヴァンサン・コンパニはFCバイエルンの監督として絶対ふさわしいと100%確信していると言った」

なお同氏は、バイエルンの監督探しでは主動的な役割を担っていないことを主張。「どんなに頻繁に書かれようと、ウリ・ヘーネス(名誉会長)と私は自ら監督探しに介入したことはない。マックスが取締役で、クリストフ・フロイントがスポーツディレクターだ。我々はそういうところで、支配的、もしくは運営的な役割を担いたくなかった」と強調している。

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