Nenad Bjelica Union Berlin Leroy Sane Bayern(C)Getty Images

ザネに対する暴力行為で一発退場…ウニオン監督「私はチームに謝らなければいけない。だがザネにはそうすることはない」

ウニオン・ベルリンのネナード・ビェリツァ監督はバイエルン・ミュンヘン戦でリロイ・ザネと衝突し退場処分を受けた。試合後には自チームに謝罪するも「ザネには謝らない」と語っている。

24日に行われたブンデスリーガ第13節延期分のバイエルン対ウニオンはラファエル・ゲレイロの後半開始直後の1ゴールでホームのバイエルンの勝利で決着。一方、この試合でのビェリツァ監督による行為が物議を醸している。

同監督は74分、自コーチングゾーンに転がり込んだボールを拾うと、スローインのために詰め寄るザネと衝突。2人は小競り合いとなった際に指揮官はザネの顔に2度手を伸ばし、押している。それを暴力行為とした主審はビェリツァ監督にレッドカードを提示した。

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同監督は試合後、ドイツ『スカイ』でその場面について「私がしたことは許されないこと。レッドカードは妥当だった」と反省しつつ、「その前のPKシーンに腹を立てていた。(VAR)チェックがなかったこにもね」と釈明。インタビュアーにチェックがあったことを指摘されると、「PKか否かは言えない。だが、PK判定でもおかしくなかっただろう」と返し、「私はチームに謝らなければならない。だがザネにはそうすることはない。彼は私を挑発するためにコーチングゾーンに入ってきたのだから」と続けた。

一方、ウニオンのケヴィン・フォークトやロビン・ゴーセンスは指揮官を擁護せず。前者はザネは「うまく挑発した」とするも「言い訳にはならない」とコメントし、後者は「監督や選手たちは模範を示す役割がある。エモーショナルになるのはオーケーだが、フィジカルになってはダメだ」と語っている。

なおドイツ誌『キッカー』は、ビェリツァ監督がザネに対する行為に加え、スタンドでもバイエルンサポーターと言い合いになったことにも触れ、「例え挑発されたとしても、あれだけ経験豊富な監督ならば、それらを無視できなければいけない」と強調。「誰にでもセカンドチャンスが与えられるべきとはよく言われることだが、相手チームの選手の顔に向けて2度も手を出す監督はおそらくそうではないだろう」とも述べ、ウニオンとしては同監督の解任も考えなければいけないとの見解を示した。

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