フライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督は、日本代表MF堂安律に全幅の信頼を置く理由を語った。アジアカップ前の話し合いが、プレーの改善につながったと考えるようだ。
2021-22と22-23シーズンは6位と5位フィニッシュと2年連続でヨーロッパリーグ出場権を獲得したフライブルク。今季は多くの負傷者を抱え、特にバックラインが昨夏から主力メンバーが1試合しか揃っていなかったからか、失点の多さが目立っている。
シュトライヒ監督は14日に控える第29節ダルムシュタット戦に向けた記者会見に出席。1-4で大敗した前節RBライプツィヒ戦を振り返り、個人のミスが多かったこと、前線からの守備にも問題を抱えていたことなどを指摘。また、ダルムシュタット戦に向けては「まだスタメンに関してはわからない。ゴールを脅かすことに限らず、守りについても考えなければならない。(選手たちには)存在感を求めたい」と語った。
一方で、現地記者は「存在感を示すことや守りにおいて、今シーズン非常にうまくやれていると思うが、ローランド・ショロイやリツ・ドウアンの2人はフィットネスさえ良ければスタメン確定か」と質問。シュトライヒ監督は堂安に関しては次のように返答した。
「だからこそリツは最近常にプレーしているのだよ。存在感を放ち、改善したからだ。リツは以前とは違う存在感を見せている。彼と話したんだ。踏み込んだ話し合いができるのは素晴らしいことだ」
「彼は代表チーム、アジアカップでもこれに関して感じたことがあった。全体的に何かが不足していて、あまり上手くいかなかったようだ。敗退後ここに戻ってきたとき、『僕たちにも仰っていたようなものが足りなかった』と話していたんだ」
「それからの彼は本当に良くなっている。話をしたのはアジアカップに向かう2試合前だったが、その時『このままじゃ前進できないよ、リツ。これをプレーに取り入れなければならない』と言ったんだ。彼はそれを完全に受け入れ、それからはまったく別のボディランゲージを見せている。それにより攻撃面も改善できた」
なお堂安は2月にチームに帰還してから1試合目こそ途中出場となったが、その後の公式戦11試合のうち9試合にはフル出場。以前は先発もほぼ毎試合終盤に交代された同選手だが、今はフライブルクのアタッカーの中で最も出場時間が長い選手となっている。