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ドイツ誌『キッカー』は、ブンデスリーガのクラブが今夏に中国でプレシーズンマッチを予定していないことに注目。今年2月にインテル・マイアミFWリオネル・メッシが香港での親善試合を欠場したことによる騒動が関係していると指摘した。
今夏のプレシーズンでは、ブンデスリーガの3クラブがアジアツアーを実施する。バイエルン・ミュンヘンは今月31日から8月5日まで韓国に滞在し、3日にはトッテナムと対戦を予定。すでにタイのBGパトゥム・ユナイテッドとの親善試合を終えたボルシア・ドルトムントは、今月22日に大阪入りし、24日にはセレッソ大阪との親善試合を控えている。近日来日予定のシュトゥットガルトは、28日に京都サンガF.C.と、8月1日にはサンフレッチェ広島との親善試合に臨む予定になっている。
一方で、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)もターゲット市場として重視する中国へのツアーは3クラブとも実現せず。『キッカー』が得た情報によれば、上記のうちバイエルンやドルトムントは中国でのテストマッチも望んでいたが、「他の数多くの欧州クラブと同様、試合の許可が出なかった」とのこと。同誌は理由についてこう続けた。
「これは冗談ではなく、リオネル・メッシに関係している。彼が所属するインテル・マイアミは今年2月に香港遠征を行った。だが、このスーパースターは親善試合には出場せず、特別行政区ではピッチ外でもやる気がないような印象を与えた。しかし、メッシはその数日後の東京での試合にはマイアミの選手として出場。これを中国の国民や政治家たちが侮辱と受け取り、中国サッカー協会は3月に予定されていたメッシ擁するアルゼンチン代表とのテストマッチを急遽キャンセルした」
そしてこの“メッシ騒動”について、「この影響をそれぞれ上海に国際事務所を構えるバイエルンやドルトムントを含む、今夏にプロモーションツアーの実施を希望していた欧州のクラブが今になって受けている」と分析。同誌はさらに、「通常はイベントエージェンシーが中央委員会直属の国家体育総局(GAS)から試合の許可を得るが、現地のエージェンシーの問い合わせには応答がなかったという。DFLが在中国ドイツ大使を通じて行った問い合わせさえも、成功に結び付かなかった」と指摘している。
なお『キッカー』によると、「最悪の目に遭ったのはフランス」のようだ。「優勝したパリ・サンジェルマンと準優勝のモナコは中国でスーパーカップの決勝を戦うはずだったが、この試合はキャンセルとなった。フランスサッカー連盟は過去にこの試合を2度深圳市していた」とし、公式戦も中止となったことが伝えられている。