カナダ女子代表チームがニュージーランド女子代表戦前に行ったドローンによる偵察行為が大きな波紋を広げている。
東京オリンピックで金メダルを獲得したカナダだが、パリオリンピックでは早々からスキャンダルに揺れる。25日のグループステージ初戦で2-1でニュージーランドを下した同国は、この試合前にスタッフがニュージーランドの練習をドローンで偵察していたことが発覚し、2名のスタッフが追放され、チームを指揮するベブ・プリーストマン監督は初戦のベンチから外れた。
そして26日、カナダサッカー協会は2020年に就任して東京オリンピック金メダルに導いたプリーストマン監督の職務を停止し、チームから除外したことを決定。ニュージーランド戦に引き続き、第2戦以降もアシスタントコーチのアンディ・スペンス氏がチームを指揮することになる。
これを受け、カナダオリンピック委員会(COC)のトップであるデイヴィッド・シューメイカー氏は、ドローン偵察スキャンダルにプリーストマン監督が関与していた可能性が高いことを認めつつ「これは私を不快にさせるものだ」と話し、以下に続けた。
「東京でのオリンピックのパフォーマンスを汚す可能性のある情報がありそうだ。私を不快にさせるものであり、私の中で最もお気に入りの瞬間の1つに問題があった可能性があると考えることは気分を害するものだ」
「カナダサッカー協会が東京を含め、すべての件を徹底的に調査することを私は認識している。私は彼らが持っていた情報の一部を目にし、私たち自身でも追加の情報を集めた。その結果、彼女がサンテティエンヌでの事件を認識していた可能性が高いと言う結論に至った」