セルティックのジョー・ハートは、今シーズン終了後の現役引退を決断した。
イングランド代表やマンチェスター・シティで活躍したハートは、2021年にセルティックに加入。この2シーズン半にわたってチームの守護神として活躍し、今シーズンもここまで34試合に出場して優勝争いを繰り広げるチームの最後尾でプレーしている。
4月には37歳の誕生日を迎えるハートは、今シーズン終了後に現役から退く決断をこの度クラブに伝えたようで、『セルティックTV』の中で「6月をもってフットボールをプレーすることを止めるというメッセージを伝えたかった」と口を開き、この決断に至った経緯を続けた。
「しばらくの間考えてきたことであり、そうするための正しい時間や間違った時間なんてないだろう?来シーズンに向けたゴールキーパーのポジションに関する話し合いがあり、クラブの利益のためにこのメッセージを伝えることがとても大切なことだと思う。フィジカル面で僕は最高の状態だ。僕は16歳のころから毎日プロフェッショナルフットボールに関わってきた」
「試合で僕のすべてを出すためにできる限り最高のコンディションを維持するためにできる限りのことをやってきた。僕は今、最高の状態であると強く感じているけど、時間は待ってくれないことを理解しているし、僕の身体に引退を迫られたくはない。フィニッシュラインを突破できると考えているから、これが重要な要因の一つだ。精神的に僕が望んでいる状態であり、今一番明確な状態だ。もちろん、このことをたくさん考えてきた。これに至ったたくさんの重要な要素があったけど、今が適切なタイミングだと思っている」
また、ブレンダン・ロジャーズ監督は引退を決断したハートについて「夏に引退するとき、彼はフットボールのことがとても恋しくなるはずだ。彼が成し遂げたことすべてはとても大きな称賛に値するし、セルティックにとって素晴らしい財産だった。しかし、それ以上に彼は素晴らしい男であり、キャリアを通して最高のチームメイトに恵まれ、自身のすべてを出してきた選手だ。彼は同様のインテンシティや献身性で今シーズンの残りを戦い続けるはずだ」とコメントした。
シュルーズベリー・タウンでキャリアのスタートを切ったハートは、2006年にマンチェスター・Cに移籍。ブラックプールやバーミンガム・シティへの期限付き移籍を経て、チームの守護神になった同選手は計10シーズンにわたって公式戦348試合に出場して2度のプレミアリーグ制覇などを成し遂げた。また、2008年にデビューしたイングランド代表では、2017年までピッチに立ち、計75キャップを記録した。