ベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネは、記者から“黄金世代”について問われ不快感を露わにしている。
1日に行われたEURO2024で、フランスと対戦したベルギー。優勝候補の一角と激しい攻防を続けたものの、85分にオウンゴールで先制を許す展開に。最後まで攻め続けたがゴールが遠く、0-1で敗れた。これで決勝トーナメント1回戦敗退が決まっている。
これまでデ・ブライネをはじめロメル・ルカク、ヤン・フェルトンゲン、ヴァンサン・コンパニ、エデン・アザール、ドリース・メルテンスらを擁して2015年にはFIFAランキングでトップに立ち、2018年ワールドカップで準決勝に進出したベルギー。各ポジションにスターを擁する“黄金世代”として大きな期待を集めたが、国際主要タイトルには届いていない。37歳フェルトンゲンはEURO2024が最後の国際主要大会と明言しており、デ・ブライネは33歳、ルカクは31歳とチャンスは少なくなってきている。
そしてフランス戦後、取材に応じたデ・ブライネは記者から「なぜベルギーは“黄金世代”に何も勝ち取れなかったのか?」と問われると、「フランス、イングランド、スペイン、ドイツには“黄金世代”がなかったと言うの? そうかい、ありがとう」と答えて取材エリアを後に。さらに去り際に「バカげてるね」とつぶやき、不満を露わにした。
なお『The Athletic』のクライブ・メイソン記者は、「ベルギーのピークは2018年ワールドカップだった。だが、3位に終わったことに栄光はない。率直に言って、彼らは失敗したように見える。“黄金世代”は1度だけ。他は金脈だっただけかもしれない」とし、今後について持論を展開した。
「デ・ブライネは次のワールドカップを34歳で迎える。おそらく、アザールが世界最高と評した姿ではなくなるだろう。だが、彼なしのベルギーは遥かに弱いチームとなる。そしてルカクも、今大会の数字が厳しい精査対象になることを受け入れなければならない」
「だがベルギーは、他の選手がもう少し責任を負わなければいけない時が来ているのかもしれない」