イングランド代表OBギャリー・ネヴィル氏は、EURO2024決勝について語っている。
14日に行われた決勝戦で、スペインと激突したイングランド。激しい攻防が続く中で後半開始早々に失点したが、73分にコール・パーマーが同点弾を奪う。しかし終了間際に劇的な決勝点を許し、1-2で敗戦。EURO史上初めて2大会連続ファイナルで敗れたチームとなった。
イングランドのこの試合のポゼッション率は「37%」にとどまったが、『ITV Sport』に出演したネヴィル氏は「多くのことに焦点を当てられるかもしれないが、『十分にボールを保持できなかった』というガレス・サウスゲート監督の答えはイングランド本のタイトルにすべきだね」と語っている。
「イングランドの監督は全員が同じことを語ってきたし、選手もそう感じている。私もピッチで経験した。足が疲れ果て、試合の後半に相手が攻勢に出た時タイミングで立ち尽くしてしまうんだ。そして、それが何度も繰り返されている。選手は決勝にたどり着くまでに信じられないほど良くやったと思う。私が現役のときよりも色々なことをやってのけた。だが、結局同じパターンが発生している」
「イングランドはこれまで、最大の試合をコントロールできないことが多くの大会で問題となってきた。ボールを持ってチーム全体をボックスの端から端まで押し上げるのは非常に難しいんだ。2~3試合はできるかもしれないが、最終的に質の高いチームを相手にしなければいけない。今夜はそれを経験したね」
その上で、「選手たちは完全に打ちのめされたかもしれない。(2018年ワールドカップ準決勝で)クロアチアに敗れた時、私は『もう一度この場に勝ち上がってくれる』と思ったが、彼らは何度もこういう場所までたどり着いている。だが、本当に打ちのめされているだろう。言葉がないよ」と選手に同情しつつ、以下に続けた。
「ゴール裏のファンも完全に打ちのめされたはずだ。我々にとってあまりにも厳しい。いつまでこんなことが続くのか……という感じだよ」