対戦カードが決まったEURO2024決勝戦について、『The Athletic』のティム・スパイアーズ記者が分析している。
10日に行われた準決勝で、オランダ代表と対戦したイングランド代表。7分に先制点を許したものの、ハリー・ケインのPKで同点に追いつくと、終了間際にオリー・ワトキンスが劇的な決勝点を叩き込んで2-1と勝利した。この結果、スペインの待つ決勝戦へ駒を進めている。
史上最多4度目の優勝を目指すスペインと、悲願の初制覇を狙うイングランドの決勝戦。14日の大一番に向け、『The Athletic』のティム・スパイアーズ記者は「優勝候補はスペインだが、イングランドを過小評価してはいけない」と指摘した。
「どちらが優勝候補か? もちろんスペインだ。間違いなく今大会で最も完成されたチームだろう。勢いがあり、ピッチを幅広く使い、想像力に富んで、選手に適したシステムを採用している。ピッチの至る所に勝利をもたらす選手を備えたエキサイティングなチームだ」
「では、イングランドに優勝のチャンスはあるのか? 決勝の相手は、これまで対戦した中では圧倒的にベストチームだ。とはいえ、イングランドは決勝トーナメントすべての試合で成長している。スロバキア戦のつまらない試合から、スイス戦でバランスの取れたパフォーマンス、そしてオランダ戦の前半は素晴らしかったし、後半も積極性を見せた。彼らは勢いを手にしたのだ。フィル・フォーデンなど、スペインと同じくらい勝利をもたらす選手はいるし、選手と監督は自信を深めている」
ベルリン・オリンピアシュタディオンで行われる運命の決勝戦。タイトルを掲げるのはどちらのチームになるのだろうか。