フランス代表のディディエ・デシャン監督は、チームが受ける批判に反論した。
優勝候補の一角としてEURO2024を迎えたフランス。初戦のオーストリア戦に1-0で勝利したが、この試合でキリアン・エンバペが負傷し、その後迎えたオランダ戦とポーランド戦はいずれも引き分けに終わってグループを2位通過。それでもラウンド16ではベルギーを1-0で下し、準々決勝ではポルトガルとのPK戦を制して準決勝にコマを進めた。
しかし、フランスの戦いぶりには批判が相次いでいる。ここまでの5試合でわずかに3ゴールを挙げたのみで、オウンゴール2つとエンバペのPKのみ。攻撃陣が沈黙していることで、一部から厳しい声が上がっている。
そして9日のスペインとの準決勝を前にした会見で、記者からも「退屈なフットボール」との指摘が飛んだ。するとデシャン監督は、以下のように反論している。
「退屈だと感じるなら他の試合を見ればいい。我々の試合を絶対に見なければいけないなんてことはないし、なんの問題もない」
「確かに以前のパフォーマンスとは異なるのかもしれない。しかし、我々には感情を動かし多くのフランス人ファンを幸せにする力がある。特に、国が難しい時期を過ごした後にね」
また、オーストリア戦で鼻を骨折するも、フェイスガードを付けてプレーを続ける主将エンバペの状態についても語った。
「元々背中に問題を抱えていたし、鼻も強打した。大会が終わってしまう可能性もあったが、まだここにいる。視野が狭まったことでダメージに放ったが、スペイン戦でもできる限り最高のプレーをしてくれると確信しているよ」