ドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが記者会見に出席し、正守護神に指名されたことについて語った。
2014年夏にバルセロナに加わり、正GKとしては同クラブで9年目を迎えているテア・シュテーゲン。今季からクラブでキャプテンにも就任した32歳GKだが、ドイツ代表では長い間バイエルンGKマヌエル・ノイアーの控えとなってきた。これまで92試合でメンバー入り果たすも、出場は40試合にとどまっている。しかし、EURO2024終了後にノイアーが代表引退を発表。テア・シュテーゲンが正守護神を務めることが確実視されている。
そしてUEFAネーションズリーグを戦うドイツ代表メンバーに入ったテア・シュテーゲンは、会見で「もちろん、今までとは違うフィーリングでここにやって来た」とコメント。「新しいタスクを楽しみにしているし、当然成功することを望んでいる。同僚たちや(ユリアン・ナーゲルスマン)監督からの親切な言葉を嬉しく思う。心の癒しになったよ」と心境を語り、次のように続けた。
「僕の自分自身への要求は、いつもNo.1になることだった。残念ながら、この10年間はそれがあまりうまくいかなかったね。マヌエル・ノイアーという偉大なキャリアを持ち、プレッシャーに耐えられる存在が僕の前にいたからだ。彼が代表チームでもクラブレベルでも成し遂げたすべてのことに対して、改めて心から祝福したい」
また、テア・シュテーゲンは過去の失望にも言及。「もうダメだと思う瞬間や状況も何度かあった。ここ数年間、ほとんどマヌエル・ノイアーの方向に転ぶタイトな決断がいくつかあったんだ。僕はプロとしてそれを対処したつもりだが、もちろんすごく失望することが多かった。歩むべき道であり、受け止めるべき道だろう。この数年間たくさん話し合ったり、フラストレーションが溜まることもあったけど、僕は諦めることはなかったし、同僚たちもそれを感じ取れていただろう」と振り返った。
「僕は今まで、いつも同じ目標を掲げてきた。毎試合、どの時間もトップレベルにいることだ。だからそれについては今後も何も変わらない。僕たちは代表チームの成功を目指し、国全体を盛り上げていきたい」
なおドイツ代表は、7日にハンガリー代表と対戦。テア・シュテーゲンにとって、ドイツ代表の正守護神として“デビュー戦”となることが予想されている。