現地時間14日、UEFAネーションズリーグ(UNL)は第4節が行われ、リーグAグループ3ではドイツ代表とオランダ代表が対戦した。
ここまで2勝2分で首位に立つドイツと、1勝3分で2位につけるオランダの直接対決。アムステルダムで行われた第2節ではオランダが追いつき2-2のドローに終わっているが、このミュンヘンでのリターンマッチでは立ち上がりからドイツが圧倒する。
開始わずか3分、ヴィルツからエリア内のキミッヒへのクサビのパスが通るが、ややズレたことでニャブリへのダイレクトパスはカットされる。しかし、これをニャブリが奪い返すと、ゴール前でこぼれ球を拾ったレヴェリングが左足でシュート。これがDFに当たってゴール左へと決まり、ドイツが幸先よく先制したかに思われたが、VARの結果、キミッヒのパスを受けようとしていたニャブリがオフサイドとなりノーゴールとなった。
その後も攻勢を続けるドイツは11分、パヴロヴィッチからのロングパスを前線でニャブリが落とすと、クラインディーンストが左に展開。ペナルティーエリア内左に走り込んでボールを受けたミッテルシュテットが左足を振り抜くも、強烈なシュートはGKフェルブルッヘンがかろうじてはじき返した。
さらにはキミッヒの縦パスに右サイドを抜け出したニャブリの折り返しを、ヴィルツがスルーしゴール前でフリーとなっていたレヴェリングが右足でフィニッシュ。しかし、これはシュートコースに入ったデ・フライがブロックしCKへと逃れた。
前半60%近いボール保持でシュート8本、枠内4本のドイツに対し、オランダは1本もシュートを打てずにハーフタイムを迎えたが、スコアは0-0のまま。無失点とはいえ流れを変えたいオランダは後半、ラインデルスとティンバーに代えてウィーファーとマーレンを投入。ドイツもヴィルツに代えてアンドリッヒを投入し、アンドリッヒが中盤の底に入ってパヴロヴィッチが2列目にポジションを上げた。
後半立ち上がりはオランダがやや盛り返し、ブロビーやガクポ、シャビ・シモンズが高い位置でボールを受けられるようになる。
しかし先制したのはドイツ。64分、左CKをニアサイドのクラインディーンストが高い打点からヘディング。これはブロックされたが、こぼれ球をレヴェリングが右足で豪快に蹴り込み、ドイツがようやく均衡を破った。
先制を許したオランダは65分にフリンポン、75分にザークツィーを投入。77分にはハトとのワンツーで左サイドからカットインしたX・シモンズが右足を振り抜くと、強烈なシュートはGKバウマンが触ってクロスバーを叩いた。
リードしているドイツは直後にパヴロヴィッチを下げてシャーデを投入。さらには82分にクラインディーンストとスティラーを下げてブルカルトとアントンを投入して試合を決定づける追加点を狙う。
終盤は1点を追うオランダが猛攻を仕掛けるが、ドイツもきっちりと逃げ切り、ホームで完封勝利。グループ最大のライバルを下し、グループ突破に大きく前進した。
■試合結果
ドイツ 1-0 オランダ
■試合結果
ドイツ:レヴェリング(64分)