ジョゼップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・シティでの将来について、有力メディア『The Athletic』のサム・リー記者が分析している。
2016年夏にマンチェスター・Cの指揮官に就任すると、史上初のプレミアリーグ4連覇やクラブ初のチャンピオンズリーグ制覇など、数々のタイトルをもたらしてきたグアルディオラ監督。しかし、現行契約は今シーズン限りで満了に。そして先日には、バルセロナ時代からの盟友でもあるチキ・ベギリスタインFD(フットボール・ダイレクター)のシーズン終了後の退任が決定的となったことで、将来に大きく注目が集まっている。
そんな中で『The Athletic』のサム・リー記者は、「ベギリスタインの退任はグアルディオラの将来に何を意味するのか?」と題して状況を分析。「ベギリスタインの退任は2022-23シーズン途中から議論されていたこと。問題は、シティ側は常に指揮官の考えを変えており、再び残留を説得するであろうことだ」としつつ、以下のように続けた。
「確かなのは、昨季終わりの時点でのシティの計画が『グアルディオラとチキ(内部で知られていたのはチキのみ)の両方が2025年に退団する』ということだった。ベギリスタインが今になって考えを変える可能性は低い」
「ベギリスタイン自身の退任が大きな損失であることはもちろんだが、グアルディオラなしのシティは想像すらできない。すでにベギリスタインの後任任命プロセスは完了しつつあるが、グアルディオラの後任は想像できないだろう。彼らが成し遂げたことを考えると、メディアやファンがそれ以下のものをおそらく失敗と考えることも間違いない」
「シティにとって確信できることは、少なくともカルドゥーン・アル・ムバラク会長はクラブが現代フットボールに持つ支配的な地位を手放したくないと考えていることだ」
その上で、「ベギリスタインがシティに残す財産は偉大だ。そして彼は独自の道を歩んでいくが、彼の成功はグアルディオラの成功と密接に結びついてきた。シティのファンは、自分たちの将来はそうなってほしくないと願っているだろう」と指摘。現時点ではグアルディオラ監督の将来は定かではないとしつつ、一方で現在指揮官がオーナーの滞在するアブダビを訪れていることを伝え、「これはコマーシャル契約の一部とはいえ、以前にこの場所で新契約へのサインを説得されたことを考えると、何らかの興奮を巻き起こすことは間違いない」として状況に注目している。