現地時間10日、UEFAネーションズリーグ(UNL)は第3節が行われ、リーグAのグループ2ではイタリア代表がホームにベルギー代表を迎えた。
ネーションズリーグで初の3連勝を狙うイタリアに対し、ルカク、デ・ブライネを欠くベルギーは立ち上がりから苦戦を強いられる。開始わずか1分、ディマルコの左サイドからの低いクロスを、デ・カイパーともつれながらもゴール前に飛び込んだカンビアソが押し込み、イタリアが電光石火の先制点を手にした。
さらに24分、カウンターからディマルコのダイレクトでのサイドチェンジを受け、右サイドからカットインしたカンビアソのシュートをGKカステールスがたまらずはじくと、こぼれ球をレテギが押し込んでイタリアが追加点を挙げた。
完全にイタリアにペースを握られ、ドクの個人技以外に攻め手のないベルギーだったが、39分に試合の流れを一変する出来事が起こる。カウンターを仕掛けようとしたテアテに対してペッレグリーニが後ろからタックルを仕掛けると、イエローカードが提示されるが、VARの結果、足の裏を見せた危険なタックルとしてレッドカードに変更となった。
数的不利となったイタリアに対し、このファールで得たFKをティーレマンスがペナルティーエリア手前のトロサールに預けると、トロサールが落としたボールをデ・カイパーが左足でシュート。これがゴール左へと決まり、デザインされたセットプレーでベルギーが1点差に詰め寄った。
1点を追うベルギーは後半、数的優位の利を生かして猛攻を仕掛けると、62分に右CKをファーサイドのファエスが頭で折り返し、ニアサイドのトロサールが足を伸ばして押し込み同点に追いつく。
追いついたベルギーは逆転すべく、69分に3枚替えを敢行。デ・ケテラーレ、マンガラ、テアテに代えてルケバキオ、ヴランクス、カスターニュを投入し勝負に出る。追いつかれたイタリアも、同じタイミングでディマルコとリッチを下げてファジョーリとウドジェを投入する。
イタリアはさらにトナーリとレテギを下げてラスパドリとピジッリを投入。ベルギーが攻勢を続けるが、引いて守るイタリアの守備陣を前になかなかチャンスが作れない。87分にはフォファナとエンゴングを投入したベルギーだが、最後まで逆転ゴールは奪えず。アディショナルタイムの6分間も守り切ったイタリアが、数的不利の状況で勝ち点1を手にした。
次節は15日、イタリアはイスラエルを、ベルギーはフランスを、それぞれホームに迎える。
■試合結果
イタリア 2-2 ベルギー
■得点者
イタリア:カンビアソ(1分)、レテギ(24分)
ベルギー:デ・カイパー(42分)、トロサール(62分)