ユヴェントスOBで元イタリア代表のレジェンド、アレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、来年2月に行われるイタリアサッカー連盟(FIGC)の会長選への出馬準備を検討していると、イタリア紙『レプブリカ』が25日に報じた。
現役時代は、19シーズンにわたってユヴェントスでプレーし、1995-96シーズンのチャンピオンズリーグ優勝や6度のスクデット獲得など、数々のタイトルを手にしたデル・ピエロ氏。イタリア代表としても2006年にドイツ・ワールドカップ(W杯)に出場して世界の頂点に立ったレジェンドは、FIGCの次期会長候補に浮上している。
デル・ピエロ氏は、現職のガブリエレ・グラヴィーナ会長の対抗馬として名前が挙げられており、数日以内に正式な出馬表明が行われる可能性が指摘されている。イタリア紙の報道によれば、元ユヴェントス主将は、出馬について打診を受けたとみられるが、身近な人物に対し、「オファーを断ったことを否定した」とされている。
また、デル・ピエロ氏の擁立へ動いている人物は明らかとなっていないが、背後には、イタリアサッカー選手協会や、監督勢、さらには、グラヴィーナ会長と対立関係にあるレガ・セリエAの一部のメンバーの可能性が指摘されている。イタリアメディア『メディアセット』などは、特に現FIGC会長と犬猿の仲にあるとされ、政治家でもあるラツィオのクラウディオ・ロティート会長を挙げた。
2014年に現役を引退し、今月9日に50歳の誕生日を迎えたばかりのデル・ピエロ氏について、かつて1998年フランスW杯でイタリア代表の同僚だったミスター・インテルことジュゼッペ・ベルゴミ氏は、ベッペ・ヴィオラ賞の表彰式を訪れた際に太鼓判を押した。同メディアが伝えている。
「アレックスのことは、一緒に仕事をしているので、よく知っている。彼がどんなことを考えているのか知っているし、カルチョにどんなビジョンを抱いているのかも知っている。彼は良い仕事をする意欲があり、準備もできている。彼なら知識があって重要な人物であり、もし本当なら素晴らしいことだ。50歳で年齢的にも準備ができているので、私なら歓迎したい。完璧だ」